SKE48の快進撃が止まらない。最新シングル「告白心拍数」も好調なセールスを記録し、3作連続50万枚突破は確実視されている。ビルボードジャパン調べによると、今年2月発売の32ndシングル「愛のホログラム」は、9年15作ぶりに70万枚を突破。グループ史上トップ3に入る売り上げを達成した。運営会社の株式会社ゼストも3期連続の増収増益を発表し、メンバーへのベースアップやレッスン費用負担など、まさに順風満帆に見える。しかし、その裏側には、ファンの間でくすぶる不満が存在する。
CD売上好調の立役者、熊崎晴香と末永桜花
SKE48の躍進は、末永桜花が初センターを務めた31stシングル「好きになっちゃった」から始まった。前作から大幅に売上を伸ばし、続く「愛のホログラム」ではAKB48超えを達成。そして熊崎晴香がセンターを務める最新シングルも好調だ。高須クリニック名古屋院の高須幹弥院長も「2人はヤル気も体力もあるしメンタルも強い。本当に一生懸命でプロ意識が高い」と絶賛するほど、2人はファンからの絶大な信頼を集めている。まさにSKE48の“中興の祖”と言えるだろう。
alt
歌番組出演なしの現実:ファンの戸惑いとエイベックスへの批判
しかし、CD売上とは裏腹に、SKE48の歌番組出演は極端に少ない。末永桜花センターの2曲は、全国ネットの歌番組に出演することなく、ローカル深夜番組での数回のパフォーマンスのみ。「私の力不足もあったのかな…」と語る末永桜花の言葉には、悔しさがにじみ出ている。最新シングル「告白心拍数」も、深夜ローカル番組での披露のみで、名古屋での放送はなかった。
ビルボードジャパン調べによると、今年上半期のシングルCDセールスランキングでベスト10入りしたアーティストの中で、全国ネットの歌番組に出演できなかったのはSKE48だけだという。50万枚以上のCDセールスを記録したシングル曲で、全国ネットの歌番組に出演できなかった女性アイドルグループは、芸能界の歴史の中でもSKE48しかいないという異常事態だ。
この現状に、ファンの間では所属レコード会社であるエイベックスへの不満が募っている。「地方を拠点にしながらこれだけ結果を残しているSKE48を全国で見たい。エイベックスはもっとメンバーが出した結果に報いてあげないとダメでしょう」と元KEIRINグランプリ王者の加藤慎平氏は語る。SKE48卒業生の松村香織も「CDを70万枚売るのって本当にすごいことなんです。だからこそエイベックスさんにはレコード会社としてメンバーの頑張りにもっと寄り添ってあげてほしい」と訴える。
高須院長も「SKE48はかわいい子ばかりだし、新曲のダンスもすごくいい。倉島杏実ちゃんや大村杏ちゃんが見たいです。TikTokやネットでのバズりが評価される時代ですがゼストやエイベックスにはもっとプロモーションを頑張ってもらいたいです」と期待を込める。
今後のSKE48:歌番組出演への期待と不安
年末にかけて歌番組が増える時期だが、11月、12月のSKE48の歌番組出演予定は今のところないという。CD売上好調にもかかわらず、歌番組出演が少ないという現状は、ファンにとって大きな疑問であり、今後のプロモーション戦略に注目が集まっている。