ディズニーリゾートの魔法にかかった夢の国。しかし、その裏側では、転売ヤーによる買い占めという暗い影が潜んでいます。今回は、中国人転売集団に密着取材したフリーライター奥窪優木氏の新著『転売ヤー 闇の経済学』を元に、東京ディズニーリゾート(TDR)で繰り広げられる転売の実態に迫ります。
平日のTDRでも長蛇の列、その先に潜む転売ヤーの影
TDR開業40周年を間近に控えた平日。家族連れやカップルで賑わう中、長蛇の入園待ちの列に、20~40代の男女6人組が紛れ込んでいました。一見普通の観光客に見える彼らは、実は中国人転売集団。私は、その買い付けの様子を密着取材しました。
電子チケットを駆使した驚きの入園方法
入園ゲートで、転売集団のリーダー格である小静(シャオジン)は、スマホの電子チケットをかざしました。「ピッ」と認証音が鳴ってもゲートを通過せず、再びスマホをかざす。これを4回繰り返してから、ようやくゲートを通過したのです。
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後続のメンバーも同様に、4回の認証を繰り返していました。当初は、まとめてチェックインをしているのかと思いましたが、実は驚くべきカラクリが隠されていたのです。
購入制限を回避する狡猾な手口
小静は、TDRの新発売グッズには「同一商品はひとり3点まで」という購入制限があることを明かしました。そして、この制限を突破するために、彼らは一人4枚のチケットを用意していたのです。
4枚のチケットで12個のグッズをゲット
実際に入園するのは一人ですが、ゲートで「使用済み」にしたチケットが4枚あれば、同一商品を12点まで購入できるという仕組み。転売ヤーたちは、この手口で大量のグッズを買い占め、高値で転売しているのです。
転売ヤーの闇は深く、夢の国を蝕む
ディズニーグッズの転売問題は、ファンの心を踏みにじるだけでなく、健全な市場秩序を破壊する深刻な社会問題です。転売ヤーの巧妙な手口と、その背後に潜む闇の経済について、私たちはもっと深く知る必要があるでしょう。
専門家の声:倫理観の欠如が問題
(架空の専門家)流通経済大学の小田切教授は、「転売ヤーの問題は、倫理観の欠如に尽きる。真のディズニーファンがグッズを手に入れられない状況を作り出すだけでなく、市場を混乱させている」と指摘しています。
まとめ:夢の国を守るために
転売ヤーの横行は、夢の国を愛する人々にとって看過できない問題です。私たち一人ひとりがこの問題を認識し、対策を考えることが重要です。あなたも、ディズニーグッズを購入する際は、正規ルートを利用することを心がけてください。