石破茂首相のAPEC、G20首脳会議出席時の振る舞いが物議を醸しています。「座ったまま挨拶」「集合写真欠席」など、外交儀礼上の問題点がSNSを中心に指摘されています。jp24h.comでは、これらの批判の裏側にある真実に迫ります。
外交儀礼への批判、その真相は?
石破首相の外交姿勢については、以前から様々な意見が出ていました。「アジア版NATO構想」「日米核共有」といった政策提言は、外務省や防衛省関係者から疑問視されていたのも事実です。10年以上にわたり党中枢から離れていた石破氏には、十分な外交経験を積む機会がなかったという指摘もあります。
altペルーAPEC首脳会議に出席した石破首相。外交儀礼をめぐる議論が巻き起こっている。(写真:時事通信社/内閣広報室提供)
しかし、複数の元外務省幹部への取材によれば、「座ったままの挨拶」は、多忙な国際会議の場で、次々と挨拶に訪れる各国首脳に対応する中で生じたもので、批判されるべきものではないとの見方が強いようです。「石破氏には同情する」という声も上がっています。
集合写真欠席の真意
一方で、「集合写真欠席」については、外交儀礼上重要な意味を持つ写真を欠席したことは問題であるという指摘もあります。国際会議における写真は、各国間の力関係や親密度を象徴的に示すもので、軽視できない要素です。特に中国は、写真を巧みに利用して自国の立場を有利にしようとすることが知られています。
外交における写真の重要性
中国は、写真の演出に細心の注意を払っています。例えば、習近平国家主席は、ブリンケン米国務長官との会談で、コの字型テーブルの主座に座り、優位性をアピールしました。他国首脳との写真撮影でも、わずかな体の傾きで上下関係を演出するなど、計算された戦略が見て取れます。
alt東アジアサミットでの石破首相。国際会議における立ち居振る舞いが注目されている。
日本も中国のこうした姿勢を認識しており、写真に込められたメッセージを読み解こうとしています。過去には、日中首脳会談の写真に両国の国旗が久しぶりに登場したことを、関係改善の兆候と捉えたケースもありました。
石破外交、今後の展望
石破首相の外交儀礼に対する批判は、一部には的外れなものもあるようですが、国際社会における写真の重要性を改めて認識させる機会となりました。今後の石破外交が、これらの批判を踏まえ、どのように展開していくのか注目が必要です。
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