首都圏大雪対策：予防的通行止め区間拡大で立ち往生防止へ

首都圏の冬、悩みの種となる大雪。2024年2月の大雪では、高速道路や国道で予防的通行止めが実施され、大規模な立ち往生は防げましたが、一方で渋滞発生などの課題も浮き彫りになりました。今回は、この冬の大雪対策として強化された予防的通行止め区間について詳しく解説します。

予防的通行止め、なぜ必要？

2024年2月の大雪では、多くの車が立ち往生し、長時間の交通麻痺を引き起こしました。この事態を受け、国土交通省関東地方整備局などは「首都圏における冬季道路関係者会議」を設置し、対策を検討。その結果、予防的通行止めの重要性が再認識され、対象区間の拡大が決定されました。渋滞などの課題は残りますが、ドライバーの安全確保を最優先とした決断と言えるでしょう。道路交通の専門家である山田一郎氏（仮名）は、「予防的通行止めは、ドライバーの命を守る上で非常に重要な対策です。多少の不便は伴いますが、安全を第一に考えるべきです。」と述べています。

alt:雪の中、除雪作業を行う様子

予防的通行止めの対象区間はどこ？

今回の対策では、過去の降雪状況や道路構造などを考慮し、予防的通行止めの区間が追加されました。主な追加区間は以下の通りです。

追加された主な予防的通行止め区間

国道20号：本宿交番前交差点（府中市）～八王子市南浅川間（21.6km）
国道246号：瀬田交差点（東京都世田谷区）～籠場IC（神奈川県松田町）間（61.1km）
国道16号保土ケ谷バイパス：新保土ケ谷IC（横浜市保土ケ谷区）～南町田北交差点（東京都町田市）間（15.9km）

高速道路と並行する国道は、高速道路と同時に通行止めとなります。また、中央道や国道20号が通行止めになった場合、迂回路として国道140号に車が集中することが予想されるため、国道140号も基本的に主要道路と同時に通行止めとなります。これらの区間以外にも、状況に応じて通行止めとなる可能性があります。事前に最新の情報を確認するようにしましょう。

高速道路の通行止めはどうなる？

高速道路については、降雪の有無や量に関わらず、躊躇なく予防的通行止めを実施する方針です。これは、ドライバーの安全を最優先に考えた結果です。通行止めの情報は、高速道路会社のウェブサイトや道路情報板などで確認できます。

情報収集はこまめに！

大雪時の円滑な交通確保のため、関係機関が連携し、情報発信の改善にも取り組んでいます。ドライバー自身も、こまめに道路情報や気象情報を確認し、安全運転を心がけることが大切です。道路交通情報センターの佐藤花子氏（仮名）は、「大雪時は、こまめな情報収集が重要です。最新の情報を元に、安全なルートを選択しましょう。」とアドバイスしています。