三笠宮家、信子さま・彬子さま・瑶子さまの今後…皇室経済法と家族の葛藤に迫る

三笠宮妃百合子さまが薨去されてから1ヶ月が経ち、三笠宮家の今後、特に寬仁親王妃信子さま、彬子さま、瑶子さまの生活に注目が集まっています。家族間の確執、皇族費、そして住居問題など、様々な課題が山積している現状を紐解いていきます。

三笠宮家の断絶:10年以上続く母娘の葛藤

2004年、信子さまは健康上の理由などを理由に寬仁親王邸(現・三笠宮東邸)を離れ、宮内庁分庁舎(旧・宮内庁長官公邸)で生活を始められました。これは、寬仁さまとの夫婦仲の悪化、アルコール依存症の治療方針を巡る対立、そして家庭内暴力などが原因と報じられています。彬子さまも2015年に手記で「10年以上きちんと母と話をすることができていない」と明かしており、母娘の断絶は深刻です。彬子さまと瑶子さまは寬仁さまを深く敬愛しており、皇族としての在り方においても大きな影響を受けていたため、宮家を離れた信子さまを受け入れることが難しい状況が続いているようです。

信子さまがお一人でお住まいになっている宮内庁分庁舎信子さまがお一人でお住まいになっている宮内庁分庁舎

寛仁さまの葬儀にも参列されなかった信子さまに対し、三笠宮ご夫妻や彬子さま、瑶子さまは説明を求めてきましたが、信子さまは一切応じられていないとのこと。この長年にわたる対立は、いまだ解消されていないのです。宮内庁関係者によると、信子さまは三笠宮邸に戻るお考えはないと見られ、現状打破への道筋は見えていません。

13億円もの改修費:宮内庁分庁舎の整備と今後の生活

信子さまが現在お住まいの宮内庁分庁舎の改修費が、宮内庁の来年度予算の概算要求に盛り込まれました。2026年度までの2カ年計画で総額13億円にのぼり、隣接する旧侍従長公邸と一体的に使えるように整備、エレベーター設置などのバリアフリー化が行われます。この巨額の改修費は、信子さまの今後の生活を考慮したものと見られますが、国民の間には様々な意見があるでしょう。

彬子さまと瑶子さま:それぞれの役割と複雑な感情

百合子さまの介護や宮邸の管理は、主に瑶子さまが担ってきました。彬子さまはご公務や研究活動のため東京を離れることが多かったためです。こうした状況が長く続いたことで、瑶子さまは彬子さまに対して複雑な感情を抱いていたと言われています。姉妹間の微妙な関係性も、三笠宮家の現状をより複雑にしている一因と言えるでしょう。

喪主として百合子さまの御通夜に臨まれる彬子さま喪主として百合子さまの御通夜に臨まれる彬子さま

皇室経済法と皇族費:別々の生計を立てる可能性

信子さま、彬子さま、瑶子さまがそれぞれ別々に生計を立てる可能性が、宮内庁内で検討されています。皇室経済法の規定では、お三方がそれぞれ世帯主となった場合、皇族費は増額されます。信子さまは現在の1525万円から3050万円に、彬子さまと瑶子さまは約640万円から1067万円に増える計算です。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次氏も指摘するように、国民感情を考慮すると、現状に対する説明は不可欠と言えるでしょう。

三笠宮家の未来:国民への説明責任と皇室の在り方

母娘、姉妹が別々に居住し、別々の生計を立てるという選択は、皇室の在り方について改めて問いかけるものとなるでしょう。三笠宮家の“お家騒動”がどのような結末を迎えるのか、そして国民への説明責任を果たせるのか、今後の動向に注目が集まります。