衆院選予測:参政党が議席6倍増か?主要野党が苦戦する中での躍進

永田町では来年1月の衆院解散説が急浮上しており、政界に緊張が走っています。「週刊文春」は、政治広報システム研究所代表の久保田正志氏と共に、全289選挙区の「当落完全予測」を緊急実施しました。この予測によると、高市早苗首相の圧倒的な人気を背景に、立憲民主党や国民民主党、れいわ新選組、共産党といった主要野党は軒並み議席数を減らす見込みです。しかし、そのような中で唯一、現有議席の約6倍にあたる19議席を獲得し、大きく躍進すると予測されているのが、神谷宗幣代表(48)率いる参政党です。

参政党の勢いは衰えず:支持率維持の分析

参政党は、今年7月の参院選で14議席を獲得し、東京選挙区で2位当選を果たした塩入清香氏(43)をニューヒロインとして輩出しました。久保田氏の分析によれば、「私の手元にある調査データでは、他の野党が高市首相就任後にそろって支持率を落とす中で、唯一、参政党が全国での支持率を維持している。参院選以降も勢いは衰えていません」と、その持続的な勢いを指摘しています。

参院選で議席を伸ばし勢いを見せる参政党の代表者たち参院選で議席を伸ばし勢いを見せる参政党の代表者たち

激戦区の挑戦:注目候補たちの動向

参政党は、勢いを維持しつつも、個別の選挙区では激戦が予想される中、多くの注目候補が挑戦を予定しています。

神奈川18区:鈴木敦氏が挑む超激戦区

前回衆院選で比例南関東ブロックから当選した党国対委員長の鈴木敦氏(36)は、神奈川18区からの出馬を予定しています。この選挙区は、2022年に旧統一教会との関係が追及され経済再生相を辞任した自民党の山際大志郎氏の選挙区として知られています。前回は立憲民主党の宗野創氏が当選し、山際氏と国民民主党の西岡義高氏が比例復活しており、そこに鈴木氏が参戦することで、現職4人がしのぎを削る超激戦区となる見込みです。さらに、日本維新の会の新人、横田光弘氏も出馬を予定しており、混戦が予想されます。

東京1区:吉川里奈氏が狙う伝統の地

「政治はロックだ!」と銘打ったポスターで神谷氏と共に名を連ねた党副代表の吉川里奈氏(38)は、次期衆院選で東京1区に挑戦します。東京1区は、自民党の山田美樹氏と立憲民主党の海江田万里氏(元民主党代表)が2014年以降、交互に当選を重ねてきた伝統的な激戦区です。参院東京選挙区選出の塩入清香氏の人気を背景に、参政党は衆院の小選挙区でも東京での議席獲得を狙っています。

滋賀3区:北野裕子氏の挑戦

同じく「神谷ガールズ」の一員である党国対副委員長の北野裕子氏(40)も、滋賀3区からの出馬を予定しており、全国各地で参政党の候補が注目を集めています。

予測のまとめと今後の展望

週刊文春の緊急予測では、参政党が衆院選で現有議席を大きく伸ばす可能性が示されました。高市首相の強い人気が続く中、多くの野党が苦戦を強いられる一方で、参政党の独自の勢いがどこまで通用するのか、注目が集まります。「週刊文春 電子版」では、今回紹介しきれなかった詳細な情報を含む、全289選挙区の「衆院選完全予測」が配信されています。

参考文献

  • 週刊文春 (2025年11月15日). 《衆院選289選挙区完全予測》参政党は「1月解散」でどうなる? 現有議席3→19の6倍増予測も選挙区「楽勝とは言えない事情」.