お笑い界の年末の一大イベント、M-1グランプリ。今年も熱い戦いが繰り広げられています。しかし、今年は例年とは少し様相が異なっています。なんと、吉本興業以外の芸人たちの躍進が目覚ましいのです。R-1グランプリでは街裏ぴんく、キングオブコントではラブレターズ、そしてTHE Wではにぼしいわし。いずれも吉本興業以外の所属です。この流れは、M-1グランプリにも影響を及ぼしているのでしょうか?
非吉本勢の活躍が目立つM-1グランプリ2024
すでに発表されているM-1グランプリ2024の決勝進出9組のうち、4組が吉本興業以外の事務所所属です。真空ジェシカ、ヤーレンズ、トム・ブラウン、ママタルトといった実力派が名を連ねています。これらの芸人たちは、すでにテレビやライブで活躍しており、知名度も実力も兼ね備えています。
M-1グランプリのロゴ
真空ジェシカ、ヤーレンズ、トム・ブラウン:実力と経験で吉本勢を圧倒?
特に注目されているのが、真空ジェシカ、ヤーレンズ、トム・ブラウンの3組です。真空ジェシカは4年連続の決勝進出、ヤーレンズは昨年の準優勝、トム・ブラウンは2度目の決勝進出と、いずれもM-1の舞台での経験が豊富です。彼らの実力は折り紙付きであり、吉本興業勢にとって大きな脅威となるでしょう。
あるお笑いライターは、「準決勝の出来栄えで言えば、真空ジェシカが頭一つ抜けている印象だった。ヤーレンズもそれに続いており、爆発力ではトム・ブラウンが目を引いた。」と語っています。
ママタルト:ブレイク中の新星にも期待
初出場ながら、すでにブレイク中のママタルトにも大きな期待が寄せられています。彼らの独特な世界観と巧みな話術は、M-1の舞台でも大きな武器となるでしょう。
なぜ非吉本勢が躍進しているのか?
吉本興業以外の芸人たちが躍進している背景には、いくつかの要因が考えられます。エンタメ事情に詳しい大塚ナギサさんは、「サンドウィッチマンの優勝が大きかった」と分析します。「小さな事務所所属の無名芸人でも、面白ければ優勝できるということが証明された。」
また、芸人同士の交流も大きな要因の一つです。令和ロマンとヤーレンズはツーマンライブを定期的に開催し、切磋琢磨しています。にぼしいわしも、オダウエダとライブを行っていました。事務所の垣根を超えた交流が、芸人たちの成長を促進していると言えるでしょう。
事務所の垣根を超えた切磋琢磨が、お笑い界を活性化
「芸人の間では事務所の垣根はとっくになくなっている」と大塚さんは続けます。「事務所を移籍する芸人も少なくありませんし、芸人同士は事務所の垣根を超えてお互いを高め合っています。“吉本でないと賞レースで勝てない”という考えはすでに過去のものですよ」
女芸人No.1決定戦 THE W 2024の様子
M-1グランプリ2024、吉本の牙城は崩れるのか?
今年のM-1グランプリは、吉本興業以外の芸人たちの活躍が大きな見どころの一つとなっています。彼らの実力と勢いは、まさに吉本興業の牙城を脅かす存在と言えるでしょう。果たして、吉本興業勢は彼らの挑戦を退けることができるのでしょうか?それとも、非吉本勢が新たな時代を切り開くのでしょうか?M-1グランプリ2024の行方から目が離せません。