「ああ、またか…」消えゆく小さな雑貨店。背景には「100円ショップ」や「スリコ」の台頭?100均の売り場から占う、いま《消滅の危機にある業態》とは


 ところが、ない。お目当ての雑貨ショップが消えていた。手軽な価格でフレンチ風雑貨を扱っていたのに、ペットグッズの店に変わっていたのだ。またか……と思う。ここ数年、雑貨を扱う小さな店が消えていくのを目の当たりにしてきた。

■100円ショップに加え、「スリコ」も台頭

 自粛期間が明けても、生活雑貨市場そのものの景気は悪くないという。日本経済新聞社の「日本の専門店調査」(2025年8月公表)によると、24年度の業界主要6社の売上高は合計で9.8%増だった。店としての売上高トップは無印良品、ロフト、ハンズの順で続く。

 答えは明快だ。そんな雑貨たちは、100円ショップや300円ショップにずらりと並んでいる。前者ならダイソー、セリア、キャンドウ、ワッツなどへ、後者はスリコこと3COINS、ダイソー系のTHREEPPY(スリーピー)、CouCou(クゥクゥ)に行けばいい。均一価格ショップという打ち出しではないが、ナチュラルキッチンもグループに含めてもいいだろう。

 このままだと、いずれ小さなインテリア雑貨店は、均一ショップの影でひっそり消えてしまうかもしれない。



Source link