12日に乳がんのため40歳で死去した元自民党衆院議員、宮川典子氏のお別れの会が29日、山梨県昭和町で行われ、国会議員や関係者らが参列し、多くの県民が献花の列を作った。
教育再生に取り組み、日教組と闘ってきた宮川氏。会場には宮川氏が平成22年の参院選山梨選挙区で3700票余りの差まで迫って敗れた元山梨県教組(山教組)委員長の輿石東・元参院副議長も姿を見せた。
実行委員長の麻生太郎副総理は弔辞で「がんに侵されていることを周囲におくびにも出さず、ライフワークである教育行政、児童虐待防止策、政治分野での男女共同参画といった課題に力を注いできた」と業績を振り返った。大島理森衆院議長、小泉進次郎環境相、山梨県の長崎幸太郎知事らも参列した。
自民党の三原じゅん子女性局長は「のりちゃんと最後に言葉を交わしたときのことをはっきり覚えている。『局長、このステッカーを党本部の女性化粧室に貼ってもいいですか』。そのステッカーは『一人で悩んでいませんか』と、女性に検診を促すステッカーだった。一人で悩んでいたのはあなただったのに」と別れを惜しんだ。