「注目を浴びるのが快感で、ただ目立ちたかった」と学生時代を振り返るお笑い芸人・納言の薄幸さん。その衝動が加速した結果、通っていた農業高校を退学になります。(全2回中の1回)
■遊園地まで先生が来て
── 中学時代はどんな学生だったと思いますか?
薄幸さん:明るくて目立つタイプの人間でしたね。あと、私が悪いんですけど、先生に反抗的な態度をよくとっていて、生意気だったと思います。友達と授業を抜け出して校庭に行ったり、ファーストフード店に行ったりして。
── 思春期ならではのイライラがあったのでしょうか?
薄幸さん:いや、ただのパフォーマンスですね。全然イライラしていなかったんですけど、学校で先生とけんかするとみんなが見てくるじゃないですか。「どうしたの?」って注目を浴びるのが快感で、反抗したいというより、目立ちたかっただけですね。
親が学校に呼ばれることもありました。私が悪いときはもちろん怒られましたが、親から理不尽に怒られたことはなかったと思います。
── その後、高校に入学されますが半年程度で退学されたとのこと。どんな学校だったんでしょうか?
薄幸さん:農業高校でしたが、全然ヤンキーっぽさはなくて、どちらかというと大人しい人が多かった気がします。中学時代、周りに馴染めなかったような人が多くて、残り1割が本当に勉強できなかったヤンキーがいるような。私は後者ですね。
── 高校では2回停学になったそうですね。経緯について教えてください。
薄幸さん:1回目は高校入って2、3か月のころかな。学校をサボり過ぎていたし、たまに学校に行っても授業中に友達と騒いで授業を妨害することがあって、停学になったのは先生とけんかしたからですね。なんでけんかになったか忘れちゃいましたけど、普段から態度が悪かったですし。あと、当時はまだ生活指導の先生がいつも竹刀を持って生徒を少し威圧する感じがありました。