令和ロマンがM-1グランプリで前人未到の2連覇を達成!史上最多1万組を超える出場者の中から頂点に輝き、さらにファーストラウンドトップバッターからの優勝という偉業も成し遂げました。今回は、この快挙の裏側と、新たな審査員体制について掘り下げていきます。
M-1グランプリ20回記念大会を振り返る
20回目を迎えたM-1グランプリは、令和ロマンの劇的な勝利で幕を閉じました。視聴率も18%と高水準を記録し、お茶の間を大いに沸かせました。バッテリィズをはじめ、決勝進出者のレベルの高さが際立ち、まさに「漫才」の醍醐味を味わえる大会となりました。
alt令和ロマン、M-1グランプリ20回記念大会で優勝
しかし、その一方で、長すぎるオープニングVTRや審査員の顔ぶれに疑問の声も上がっています。20回目の節目ということもあり、過去の大会を振り返るVTRが45分にも及んだのは、視聴者にとって少々長すぎたかもしれません。
新審査員体制と「小粒感」
今回のM-1で最も注目されたのは、審査員の大幅な入れ替えでしょう。松本人志、山田邦子、サンドウィッチマン富澤といったベテラン勢が姿を消し、オードリー若林、かまいたち山内、アンタッチャブル柴田といった新たな顔ぶれが加わりました。さらに、笑い飯哲夫、NON STYLE石田も復帰し、審査員は9人体制となりました。
若返りを図ったことは評価できるものの、いわゆる「大物」と呼ばれる存在がいなくなったことで、「小粒感」が否めないという声も。M-1創設者の島田紳助氏からのメッセージが紹介されたことで、その印象がより強まったのかもしれません。
altテレビマンが苦言を呈した「小粒な審査員」とは?
中川家礼二、博多大吉、海原ともこといった実力派芸人が審査員を務めているとはいえ、M-1で優勝経験のない若林、山内、塙が芸人の人生を左右する優勝者を選ぶことに、違和感を覚える視聴者もいるようです。
審査員の選考基準とは?
M-1グランプリの審査基準は「とにかく面白い漫才」とされています。しかし、「面白い」の定義は人それぞれであり、審査員の個性や好みが採点に影響を与えることは避けられません。今回の審査員は40代が中心となり、漫才への価値観も変化している可能性があります。
漫才協会会長の塙宣之氏のように、漫才界への貢献度を重視する声もあれば、M-1優勝経験者のみを審査員にすべきだという意見も。審査員の選考基準を明確化することで、より透明性の高い大会運営につながるのではないでしょうか。
今後のM-1はどうなる?
令和ロマンの2連覇は、M-1の歴史に新たな1ページを刻みました。しかし、審査員への疑問やオープニングVTRの長さなど、改善すべき点もいくつか見えてきました。今後のM-1グランプリが、さらなる進化を遂げることを期待したいところです。