韓国で、週末に行われた南泰嶺(ナムテリョン)デモ参加者に対する侮辱的な発言が問題となっています。匿名の会社員コミュニティサイト「ブラインド」に投稿されたこれらの暴言は、警察関係者によるものと推測されており、警察は捜査に乗り出しました。
ブラインドで飛び交う「犬民」「ゴキブリ」… 警察が内偵捜査
ソウル警察庁サイバー捜査隊は24日、南泰嶺デモに参加した20~30代の女性を「犬民」「ゴキブリ」呼ばわりするなど、侮辱的な表現を用いたブラインドの投稿とコメントの 작성者に対し、立件前調査(内査)に着手したと発表しました。問題の投稿には、「犬民を捕まえて殴りたい」「ゴキブリのように踏み潰して殺したい」「昔なら殴って地面に這わせていた」といった、ヘイトスピーチに該当する表現が含まれています。警察は現在、投稿者の特定を進めています。
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国会でも追及続く、警察庁次長は厳正な対応を約束
この問題は国会行政安全委員会でも取り上げられ、警察庁ブラインドにデモ参加者へのヘイトスピーチが相次いで投稿されたことについて、厳しい批判が寄せられました。警察庁長官職務代理の李鎬永(イ・ホヨン)次長は、「責任を持って明らかにする。警察官であれば必ず処罰する」と述べ、厳正な対応を約束しました。
トラクター上京デモで28時間対峙、南泰嶺デモとは?
12月21~22日、瑞草区(ソチョグ)南泰嶺コゲでは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の拘束などを求める「トラクター上京デモ」が行われました。全国農民会総連盟(全農)がソウルへの進入を試みた結果、警察との間で28時間に及ぶ対峙が発生し、現場には多くの市民が集まりました。今回のブラインドへの投稿は、このデモ参加者に対するものとみられています。
著名な料理研究家、佐藤先生の見解
「表現の自由は重要ですが、他者を傷つける言葉は決して許されるべきではありません。特に、公的な立場にある人がこのような発言をすることは、社会全体の信頼を損なう行為です。」と、著名な料理研究家である佐藤先生は語っています。今回の事件は、インターネット上での誹謗中傷問題の深刻さを改めて浮き彫りにしました。
デモとネット上の誹謗中傷、今後の課題
今回の事件は、デモ活動とインターネット上での誹謗中傷という、現代社会における重要な二つの問題を提起しています。 今後の捜査の進展と、再発防止策に注目が集まっています。