中国、次世代兵器を次々投入!空母キラーからステルス戦闘機まで、軍事力強化の真意とは?

中国が矢継ぎ早に新型兵器を投入し、軍事力強化を加速させています。電磁式無人機ドローン発射装置搭載の揚陸艦「四川」の進水式、そして次世代ステルス戦闘機の試験飛行。これらの動きは、一体何を意味するのでしょうか?この記事では、中国の軍事戦略の最新動向を詳しく解説し、その狙いに迫ります。

電磁式ドローン揚陸艦「四川」:上陸作戦の切り札

中国中央テレビ(CCTV)の報道によると、世界初の電磁式無人機ドローン発射装置を搭載した4万トン級揚陸艦「四川」が正式に出港しました。わずか2日で進水式から出港までこなし、中国の驚異的な造船技術を示しています。「四川」は、従来の075型揚陸艦よりも大型で、重装備の搭載能力が強化された準空母級軍艦です。2つの管制タワー、電磁カタパルト、固定翼戦闘機搭載能力など、その性能は米海軍のアメリカ級揚陸艦や海上自衛隊のいずも型護衛艦に匹敵するとされています。軍事専門家の中には、「四川」の登場により、中国海軍の上陸作戦能力と速度が飛躍的に向上したと分析する声も上がっています。

中国新型揚陸艦「四川」中国新型揚陸艦「四川」

ドローンと上陸作戦の新たな関係

「四川」の最大の特徴は、電磁式ドローン発射装置を搭載している点です。軍事専門家の杜文竜氏によれば、「全世界で無人機を核心艦載機として採用した艦艇は、現在のところ中国の076型揚陸艦『四川』が唯一」とのこと。上陸作戦において、ドローンは敵の海岸防御陣地の破壊、偵察、そして味方部隊への支援など、多様な役割を担うことが期待されています。従来の上陸作戦では、艦載機やヘリコプターがこれらの役割を担っていましたが、ドローンの活用により、より効率的かつ安全な作戦遂行が可能になると考えられます。

第6世代戦闘機:制空権争奪戦の新たなステージ

毛沢東生誕131周年にあたる12月26日、中国のSNSに次世代(第6世代)戦闘機の飛行映像が登場し、世界を驚かせました。成都航空機工業集団と瀋陽航空機工業集団がそれぞれ開発したとされる2つのモデルが確認されており、いずれもステルス性能を備え、先進的なエンジン設計を採用しているとのこと。ロシアの専門家は、中国が第6世代プロトタイプ戦闘機を試験飛行した最初の国だと指摘しています。特に成都のモデルは、超音速燃焼ラムジェットエンジンを搭載し、極超音速飛行が可能だと報じられています。

極超音速兵器:ゲームチェンジャーとなるか

極超音速兵器は、マッハ5以上の速度で飛行するミサイルや航空機の総称で、その速度と機動性から既存の迎撃システムではほぼ迎撃不可能とされています。中国が第6世代戦闘機に極超音速技術を導入することで、制空権争奪戦の優位性を確固たるものにしようとしている可能性があります。

中国の軍事力強化:その真意と国際社会への影響

中国の急速な軍事力強化は、周辺国をはじめとする国際社会に懸念を抱かせています。台湾メディアは、「台湾の海軍力はすでに(中国との)均衡を失った」と危機感を募らせています。中国の軍事力強化の真意はどこにあるのか、そして国際社会にどのような影響を与えるのか、今後の動向に注目する必要があります。

空警3000:早期警戒管制機の進化

12月27日には、西部西安上空で次世代早期警戒機「空警3000」も確認されました。中国の戦略輸送機「運20B」をベースに開発されたとされ、高度なデジタル配列レーダーを搭載し、複雑な標的の探知能力を備えているとされています。早期警戒機は、現代戦における情報収集と指揮統制において重要な役割を担っており、「空警3000」の配備は、中国軍の情報収集能力と作戦遂行能力をさらに向上させるものとみられます。