出張先の広島市で女性への暴行容疑で現行犯逮捕され、その後に釈放された渡辺邦夫前市長の辞職に伴う埼玉県幸手市長選が6日投開票され、いずれも無所属の新人で、元市助役の木村純夫氏(68)が元大学教授の池田智子氏(55)を僅差で破り初当選を果たした。投票率は46・01%。
6日夜、木村氏の当選が確定すると、幸手市内の選挙事務所は拍手がわき起こった。木村氏は支援者を前に「市民のための政治を取り戻し、活力ある幸手にするために全身全霊で頑張りたい」と決意を語った。
木村氏は選挙戦で豊富な行政経験に加え、民間企業や病院事務長として培った運営能力を強調。市の事業の総点検や公立幼稚園廃止の見直しなどを訴え、支持を広げた。
池田氏は初の女性市長誕生を目指し、市役所と市内の自治組織などとの連携、介護や福祉の支援体制のネットワーク化、待機児童ゼロなどを掲げたが、及ばなかった。