お菓子好きなら誰もが知っている国民的クッキー、カントリーマアム。その優しい甘さとしっとりとした食感が、長年愛され続けてきました。しかし近年、パッケージを開けてみると「あれ?数が減ってる…」と感じたことはありませんか?実はカントリーマアム、ひっそりと枚数が減り続けているのです。一体なぜなのでしょうか?今回はその謎に迫り、カントリーマアムの未来を探ります。
原材料高騰の波、カントリーマアムにも
カントリーマアムの枚数減少の背景には、原材料価格の高騰という厳しい現実があります。チョコレート、小麦粉、バター、そして包装資材に至るまで、あらゆるものが値上がりしています。企業努力だけでは吸収しきれないコスト上昇を前に、不二家は苦渋の決断を迫られたのです。
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お菓子業界に詳しい評論家の佐藤洋子氏(仮名)は、「ステルス値上げは、消費者の購買意欲を維持するための企業戦略の一つです。価格を据え置きながら内容量を減らすことで、値上げによる直接的な影響を和らげることができます」と指摘します。
2040年問題…カントリーマアムは消えてしまうのか?
1992年には28枚入りだったカントリーマアムは、2024年には18枚にまで減少。このままのペースでいくと、2040年にはなんとマイナス1枚になってしまう…!?という「カントリーマアム2040年問題」が、SNSを中心に話題になっています。
この問題について、不二家担当者は「存じております」としながらも、具体的なコメントは控えています。しかし、「お客様に喜んでいただける商品提供に努める」という力強い言葉からは、カントリーマアムを守り抜く決意が感じられます。
変わらない美味しさを守るために
不二家によると、カントリーマアムの個々のサイズは2014年以降変更されていないとのこと。枚数は減っても、変わらない美味しさを届けたいという想いが込められています。
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パティシエの山田太郎氏(仮名)は、「カントリーマアムの最大の魅力は、その独特の食感と風味にあります。原材料の配合や製法を工夫することで、枚数が少なくても満足感のある商品を提供できるはずです」と期待を寄せています。
私たちの愛がカントリーマアムを支える
カントリーマアムの枚数減少は、私たち消費者にとって寂しい現実です。しかし、その背景には企業の努力と、厳しい経済状況があることを理解する必要があります。
「値上げしてもいいから枚数を減らさないで」という声も多く聞かれますが、企業にとって価格設定は容易な問題ではありません。私たち消費者が、カントリーマアムの価値を理解し、応援していくことが、未来のカントリーマアムを守ることへと繋がるのではないでしょうか。