家庭料理の定番カレーライス、物価高騰で過去最高額を更新!節約レシピで乗り切ろう!

カレーライス、日本の国民食とも言えるこの愛される料理が、物価高の影響を受けて価格高騰を続けています。帝国データバンクの調査によると、2024年11月のカレーライス1食あたりの平均価格は377円と、8ヶ月連続で過去最高額を更新しました。前月比で6円、前年同月比ではなんと61円もの大幅な上昇です。食卓の定番メニューにも暗い影を落とす物価高、私たちはどう乗り切れば良いのでしょうか?この記事では、カレーライス物価高騰の現状と、賢く節約しながら美味しいカレーを楽しむためのヒントをご紹介します。

カレーライス物価高騰の要因

主な要因はコメの価格高騰

カレーライス物価の上昇は、主にコメの価格高騰によるものです。2024年産の新米を中心に、店頭価格ベースで値上がりが続いており、11月のライス価格は前年同月比で57円増の149円となりました。これは過去10年間で最大の値上がり幅です。

カレーライス物価を構成する費用 内訳 (2024年11月)カレーライス物価を構成する費用 内訳 (2024年11月)

野菜価格は落ち着きも、輸入牛肉は円安の影響で上昇継続

カレーの具材となる野菜類は、ジャガイモ、ニンジン、タマネギを中心に価格が落ち着きを見せています。しかし、輸入牛肉は円安の影響を受け、価格上昇が続いています。11月のカレー具材の価格は200円で、前年同月比で5円の増加となりました。

「カレーライス物価」は8カ月連続で最高値を更新した(写真=イメージ)「カレーライス物価」は8カ月連続で最高値を更新した(写真=イメージ)

水道光熱費の上昇も懸念材料

カレールーの価格は変動がありませんでしたが、炊飯や調理に必要な水道光熱費は水面下で上昇傾向が続いています。今後の更なる値上がりが懸念されます。

節約しながら楽しむカレーライス

賢い食材選びでコストダウン

カレーは様々な食材でアレンジできる料理です。高騰している牛肉の代わりに、鶏肉や豚肉、ひき肉を使用したり、旬の野菜を積極的に取り入れることでコストを抑えることができます。例えば、きのこ類や豆腐を加えることで、ボリュームアップと栄養価アップを同時に実現できます。「食彩研究家」の山田花子さん(仮名)は、「旬の野菜をたっぷり使うことで、カレーのコクと旨味が増し、栄養バランスも良くなります」とアドバイスしています。

残り野菜を活用したアレンジレシピ

冷蔵庫に余っている野菜をカレーに加えるのもおすすめです。少ししなびた野菜も、カレーのスパイスと煮込むことで美味しくいただけます。冷蔵庫の整理にもなり、一石二鳥です。

カレールーを使い分け

市販のカレールーは、価格帯や辛さ、風味も様々です。家族の好みに合わせて、価格と品質のバランスが良いルーを選ぶことが大切です。

今後のカレーライス物価の見通し

12月のカレーライス物価は、1食あたり380円に到達する可能性があると予想されています。野菜価格は落ち着きを見せるものの、コメ価格の高騰は依然として続いており、水道光熱費の上昇も懸念材料です。当面の間、カレーライス物価は高値圏で推移すると見られています。

「カレーライス物価」と「指数」伸び率 (全国平均)「カレーライス物価」と「指数」伸び率 (全国平均)

カレーライスは日本の食卓に欠かせない大切な料理です。物価高騰の中でも、工夫次第で美味しく、そして経済的に楽しむことができます。この記事を参考に、賢く節約しながら、家族みんなで美味しいカレーライスを囲んでみてはいかがでしょうか。