沖縄工作の闇:中国のスパイ活動と沖縄独立の思惑

沖縄をめぐる中国の動きが活発化しています。習近平国家主席の発言を契機に、中国は沖縄への浸透工作を強め、日本の領有権に疑念を投げかけるプロパガンダを展開しています。この記事では、中国政府による「対沖縄工作」の実態、特にスパイ活動の疑惑について深く掘り下げます。

中国スパイの影:沖縄県庁への接近

沖縄県庁舎沖縄県庁舎

中国は、沖縄工作の最前線にインテリジェンス要員を送り込んでいるだけでなく、より深刻な事態も明らかになっています。国際問題化した「海外派出所」に関わる組織のメンバーが沖縄県庁に接近し、玉城デニー知事や照屋義実副知事との接触に成功しているのです。

「海外派出所」とは、中国が世界各国に無許可で設置した自国警察の拠点のこと。在外中国人の同郷会が受け皿となり、運転免許証の更新業務などを手掛けていましたが、反体制派中国人の監視や脅迫を行っていたとの報道もあります。

日本では東京・秋葉原に拠点が存在したことが判明し、運営元の団体が家宅捜索を受けました。この団体と姉妹関係にある沖縄の同郷会メンバーが、玉城知事や照屋副知事と接触していたことが取材で判明しました。

琉球福州十邑同郷会と沖縄県知事の接触

ニューヨークのビルニューヨークのビル

琉球福州十邑同郷会の会長である楊氏への取材によると、彼女は玉城知事と面会したことを認めています。楊氏は福州市党幹部の家庭出身で、1992年に沖縄に移住、日本国籍を取得しています。2010年代半ばに福州市政府が開いたセミナーに参加したことをきっかけに市政府との関係を深め、2018年に同郷会を結成しました。

楊氏によれば、「海外派出所」の設置提案は同郷会にも持ちかけられたものの、危険なため断ったとのこと。彼女はスパイ活動への関与を否定しています。

中国共産党との繋がり:統戦工作の実態

しかし、これらの同郷会の「根」は中国のインテリジェンス機関に通じている可能性があります。彼らの元締めである世界福州十邑同郷総会の会長は、中国共産党の友好勢力獲得のためのインテリジェンス部門である党統一戦線工作部の協力組織の副主席を兼任しています。

琉球福州十邑同郷会の楊氏も、訪中団を率いて福建省を訪問した際に統戦部関係者と面会したことが中国側の報道で確認されています。楊氏自身も世界福州十邑同郷総会の副会長であり、統戦工作と無縁ではないと考えられます。

これらの事実は、中国が沖縄に対して、文化交流や経済支援といった表向きの活動だけでなく、裏ではスパイ活動や情報操作といった工作活動を行っている可能性を示唆しています。沖縄の平和と安定を守るためには、中国の真の意図を正確に把握し、適切な対策を講じる必要があります。