いよいよ大寒。暦の上では一年で最も寒い時期ですが、2024年は各地で3月並みの陽気となる予報が出ています。一体何が起こっているのでしょうか? この記事では、1月末から2月にかけての気温予想と、記録的大雪に見舞われた地域への注意点、そして今後の気象傾向について分かりやすく解説します。
春のような陽気に?異例の大寒
1月20日の大寒は、各地で3月並みの気温が予想されています。東北地方でも10℃を超え、四国や九州では15℃を超える地域もある見込みです。つい先日までは厳しい寒さに見舞われていましたが、この急激な気温変化の背景には、冬型の気圧配置の緩みと寒気の北上があります。気象庁も「高温に関する早期天候情報」を発表しており、1月22日頃から約5日間は北海道から近畿にかけて平年よりかなり高い気温となる見込みです。
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1月末〜2月の気温予想:春の訪れは近い?
今後の気象傾向としては、冬型の気圧配置が続きにくく、日本付近は寒気の影響を受けづらい見込みです。気象庁の1か月予報によると、1月31日までは北日本、東日本、西日本で気温が高く、2月に入っても北日本と東日本は平年並みか高め、西日本はほぼ平年並みの気温が予想されています。まさに春の足音が聞こえてきそうな暖かさとなるでしょう。
記録的大雪に見舞われた地域への注意点:雪崩、落雪に警戒を
この冬、北日本から西日本日本海側にかけては大雪に見舞われ、青森県では弘前市と青森市で記録的な積雪を記録しました。青森県は12年ぶりに豪雪対策本部を設置する事態となっています。 1月17日時点でも、北日本や北陸を中心に1メートルを超える積雪が観測されており、青森県の酸ヶ湯ではなんと4メートルを超える積雪となっています。
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気温の上昇に伴い、これらの地域では雪解けが急速に進むことが予想されます。そのため、雪崩や落雪の危険性が高まっているため、十分な警戒が必要です。気象情報や自治体からの注意喚起に注意し、安全確保に努めましょう。「雪崩注意報」などが発令されている地域では、不要不急の外出は控え、危険な場所には近づかないようにしましょう。専門家である山田雪男氏(日本雪氷学会会員)は、「屋根からの落雪や、山間部での雪崩には特に注意が必要。気温の変化が大きいほど危険性が増すため、日々の天気予報を確認し、適切な対策を講じてほしい」と警鐘を鳴らしています。
まとめ:春のような陽気の中にも潜む危険
大寒とは名ばかりの暖かな陽気が予想される2024年1月末〜2月。しかし、大雪地域では雪解けによる雪崩や落雪の危険性が高まっています。気象情報に注意し、安全に春の訪れを待ちましょう。