フランスが2024年の外国人観光客数で世界トップに輝きました!観光省の発表によると、その数なんと1億人超え。スペインなどの観光大国を抑えての快挙達成です。新型コロナウイルスの影響からの見事な復活劇、そしてパリ五輪開催の追い風を受けたフランス観光の魅力に迫ります。
パンデミックからの復活、そして五輪効果
国連の報告では、世界の観光需要はコロナ禍以前の水準に戻り、国際観光客数は合計14億人に達しました。その中でフランスとスペインは、それぞれ過去最高の数値を記録。スペインは9400万人と発表していましたが、フランスはそれを上回る1億人を突破したのです。パリ五輪の開催が大きな後押しとなったことは間違いありません。世界中からスポーツファンが集まり、フランスの魅力を再発見したことは、今後の観光産業にも大きなプラスとなるでしょう。
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課題は消費額、更なる成長戦略へ
観光客数では世界一を達成したフランスですが、課題も残されています。スペインの外国人旅行客消費額が1260億ユーロだったのに対し、フランスは710億ユーロ。フランス観光担当相のナタリ・ドラートル氏は、旅行客一人当たりの消費額を増やし、滞在期間を延ばすための取り組みの必要性を強調しています。より魅力的な観光コンテンツの開発、地方への誘客促進など、更なる成長戦略が求められています。
アジアからの観光客回復に期待
ベルギー、英国、ドイツ、スイス、米国からの旅行客がフランス観光を牽引している一方で、アジアからの旅行客の回復は道半ば。特に中国人観光客はコロナ禍前の60%減、日本人観光客も30%減と、以前の水準には達していません。しかし、これらの国々からの旅行需要は今後回復していくと見込まれており、フランス観光の更なる成長の鍵となるでしょう。
ウィンタースポーツ人気も追い風に
2024年末は積雪に恵まれ、年末休暇には多くのウィンタースポーツ愛好家がスキーリゾートに訪れました。これは、フランス観光の多様性を示す好例であり、今後の更なる発展に期待が持てます。観光省も2025年第1四半期の見通しは非常に良好と発表しており、フランス観光の明るい未来が予感されます。