フジテレビの“天皇”日枝久氏が雲隠れ…社内紛糾、迷走で「院政崩壊」へカウントダウン


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 中居が引退するきっかけとなった女性トラブルで、フジ幹部社員による“アテンド疑惑”に世間の厳しい目が向けられており、人気タレントや大手プロとの癒着は、日枝氏の時代から行われていたのではないかとの指摘も出ている。

 早稲田大学を卒業後、フジテレビに入社した日枝氏は、42歳の若さで編成局長に抜擢され、1980年代のフジの黄金期を牽引。「フジテレビの天皇」とも呼ばれている。

「港浩一社長も元フジ専務で昨年6月に関西テレビ社長に就任した大多亮氏も“日枝チルドレン”ですよ。先日、記者クラブ加盟社のみのクローズドな会見が猛批判を浴びましたが、あれは日枝代表と港社長による“機関決定”だと報じられました。昨年のフジサンケイレディスでは、サプライズで日枝代表にゴルフシューズをプレゼントし、その場で履かせて差し上げるフジテレビの“茶坊主役員”もいました。日枝氏は今もフジサンケイグループの“ドン”として君臨しています」(フジ関係者)

■遠藤副会長「影響力あるのは間違いない」

 23日、フジ元社長で現同社副会長の遠藤龍之介氏は、民放連の定例会見後に“日枝体制の一新”について質問されると、「全てのことを日枝が決めていると言われるんですけど、実はそんなことは本当にない。ただ影響力があることは間違いない」と一部認めた。2005年のライブドアによるフジテレビ買収で日枝氏と対峙した実業家の堀江貴文氏は、「日枝さんが出てこないとフジテレビの問題は解決しない。ずっと彼が操っている院政なので」とユーチューブでコメント。一方、23日にフジ局内で開催された「社員説明会」では、日枝氏を含めた上層部の退陣要求が飛び出し、会場から拍手が起きたとされる。

 こうした自身を取り巻く環境の微妙な変化を察知したのか、日枝氏は“雲隠れ”の姿勢を強めている。23日の臨時取締役会前にTBSがフジ・メディアHDの嘉納修治会長、金光修社長らを自宅前で直撃していたが、日枝氏が冗舌に語る姿はなかった。ホリエモンのフジテレビ買収の時はもちろん、これまでフジに何かあると、東京都内の高級住宅街にある豪邸前で取材に応じてきた日枝氏だが、今回は“取材NG”だという。

「日枝さんは23日は朝から自宅でずっと居留守状態でしたね。昼過ぎに立派な表玄関にハイヤーが横づけされると、87歳とは思えない身軽さで後部座席に滑り込み、日枝さんを乗せた車は瞬く間に見えなくなってしまいました」(週刊誌記者)

 “ドン”が表舞台に出てきて自身の進退について言及する日は来るのだろうか。



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