尹大統領、内乱罪で起訴 戒厳令宣布で波紋広がる 韓国史上初の現職大統領起訴

韓国政界に激震が走っています。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が戒厳令宣布を巡り、内乱罪で起訴されました。現職大統領の起訴は韓国史上初であり、今後の政局に大きな影響を与えることは必至です。

戒厳令宣布の経緯と検察の捜査

尹大統領は、国家安全保障上の重大な危機を理由に戒厳令を宣布しました。しかし、この決定は野党や市民団体から強い反発を受け、クーデター未遂ではないかとの批判も噴出しました。検察は、金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防相(内乱罪などで公判中)をはじめとする軍幹部や警察幹部への捜査を通して、尹大統領の関与を示す証拠を固め、起訴に踏み切りました。

alt 韓国の尹錫悦大統領alt 韓国の尹錫悦大統領

逮捕・勾留から起訴へ 異例のスピード展開

尹大統領は高官犯罪捜査庁(高捜庁)などによって逮捕され、ソウル西部地裁は拘束延長を認めました。当初、捜査期間は20日間とされていましたが、検察側の拘束延長申請はソウル中央地裁によって却下されました。検察は、拘束延長が認められなかった場合に備え、起訴状の作成を進めており、前倒しでの起訴となりました。この異例のスピード展開は、事件の重大性を物語っています。

弁護団は起訴を批判、全面対決の構え

尹大統領の弁護団は、検察の起訴を「検察の歴史に消すことのできない恥辱」と強く批判し、裁判で捜査の違法性を明らかにすると主張しています。戒厳令宣布は内乱罪に該当しないと反論し、全面対決の姿勢を明確にしています。今後の裁判の行方に注目が集まります。

韓国政界の混乱と今後の展望

今回の起訴は、韓国政界に大きな混乱をもたらすことは避けられません。大統領の職務執行停止や弾劾裁判の可能性も浮上しており、今後の政局は予断を許しません。 政治アナリストの朴智星(パク・チソン)氏は、「今回の事件は、韓国の民主主義にとって大きな試練となるだろう。司法の独立性と政治の安定が問われている」と指摘しています。

まとめ:歴史的事件の行方

韓国史上初の現職大統領起訴という歴史的事件。今後の裁判の行方、そして韓国政界の動向に、世界中から熱い視線が注がれています。 jp24h.comでは、引き続きこの事件の最新情報をお届けしていきます。