韓国放送局・MBCのお天気キャスターだったオ・ヨアンナさんが昨年9月、28歳という若さで急死したことが韓国で報じられたが、地元メディアの毎日新聞が27日、オさんの遺書が発見・公開されたと伝え、注目を集めている。
【写真】マイクを手にリポートするオ・ヨアンナさん 在りし日の澄みきった微笑
オ・ヨアンナさんは2017年、JYPエンターテインメントの13期公開採用オーディションに参加し「エルモス・ビューティー賞」を受賞した。同オーディションには、Stray Kidsのスンミン、NiziUのマコも参加しており、スンミンは2位、マコは3位入賞を果たしている。
オさんの死亡当時、遺族は死因を公開しなかったが、後日、自らこの世を去ったことを公表。そして最近、パスワードが解除されたオさんの携帯電話から遺書が発見され「職場の嫌がらせ被害」を訴える内容が含まれており、波紋を呼んでいる。
同メディアは公開された遺書の内容を報道。携帯電話のメモ帳に原稿用紙17枚分、計2750字がつづられていたことを発表した。そしてそこには、特定の気象キャスター2人から受けた、嫌がらせ被害を訴える内容が書かれていたと伝えた。
オさんより先に入社した同僚気象キャスターは、自身の誤報をオさんのせいにするなどし、別のキャスターは、オさんが間違った気象情報の訂正を要求すると「後輩が先輩に指摘するなんて」と非難したという。さらに、お互いフリーの立場であるにもかかわらず、オさんを「指導しなければならない」という理由で会社へ呼び出し、1時間以上説教したことも記載されていた。
この他にも“実力”などを理由に、同僚気象キャスターが長い間、オさんを非難してきたメッセージや音声が多数発見されたという。
録音ファイルや、チャットメッセージの会話によると、オさんは死亡前にMBC関係者4人に自身の被害事実を知らせたが、同社は職場内調査を行わなかった事実が判明。
そんな中、主犯として指名された気象キャスターは、メディアからの複数回にわたる電話やメール連絡に一切応じず、別の加害者として指名された気象キャスターは「私たちみんなが大変なのに、このような電話をしてくるのが正しいのか分からない。話を聞きたいなら、MBCに連絡しろ」と話したと伝えられた。
MBC関係者は「まだ(事態を)正しく把握できていない。われわれが間違った部分について、是正すべき部分は是正し、批判も甘んじて受け止める」とコメントした。
遺書の公開により、MBCはオさんに対する職場内ハラスメント調査に乗り出すとみられる。
★「日本いのちの電話」相談窓口★
厚生労働省は悩みを抱えている人に対して相談窓口の利用を呼びかけている。
◆0570・783・556(午前10:00~午後10:00)
◆0120・783・556(毎日:午後4:00~9:00、毎月10日 午前8:00~翌日午前8:00)