【ニューヨーク時事】週明け27日のニューヨーク株式市場では、中国の人工知能(AI)台頭への警戒から半導体株が売られ、ハイテク株中心のナスダック総合指数は前週末終値比612.47ポイント安の1万9341.83と大幅安で引けた。
AI半導体をけん引する米エヌビディアは17%安。一方、小売りや消費財の銘柄は安全資産として買われ、優良株で構成するダウ工業株30種平均は289.33ドル高の4万4713.58ドルで終了した。
中国のAI開発企業、ディープシーク(深度求索)が低コストで手掛けた生成AIサービスの人気急上昇を受け、米企業の想定よりも少ない高性能半導体やデータで、AIを開発・運用できるのではないかとの観測が高まった。AI事業に多額を投じている米マイクロソフトや、ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームなども大幅に下げた。