28日、時間無制限で始まったフジテレビの会見。終わったのは、日付が変わった午前2時半近くと、10時間以上に及びました。
【画像】CM差し止め“再開の条件”…スポンサー企業に独自アンケート 10時間超の異例会見
29日夜、改めて、取材に応じたフジテレビの遠藤龍之介副会長が、辞任の意向を明言しました。民放連の会長の職についても、今後、調整を進めるということです。
フジテレビ 遠藤龍之介副会長
「第三者委員会の調査が、いつになるか私どもはわかりませんが、終わって道筋がついて、その段階で責任を取ることになるのかなと。(Q.御社のしかるべき人には伝えた)伝えています。(Q.日枝氏の説明責任は)それは本人が考えることだと思います」
社外からは厳しい声が相次いでいました。
フジ・メディアHD社外取締役 文化放送 齋藤清人社長
「第三者委員会の調査を待って、回答せざるを得ないところに、まだまだ説明が足りないという声があることも理解ができます。3月末の第三者委員会の報告まで、60日間、約2カ月、何もないと、フジテレビの信頼回復という点から遠のいてしまう。必ず、毎週という形にはならないかもしれませんけれども、随時、必要なことは、人事面も含め、出せるものは出していただきたい」
経済界からは、長年、フジテレビの実権を握ってきたとされる日枝久氏を念頭に、こんな指摘が出ました。
経団連 十倉雅和会長
「一概に長くいるからダメだということにはならないのですが、1つのポジションとか、1つの権利や権威が長く続くと、落とし穴があるということは、古来よりずっと言われていること。十分に意を砕いて、内部統制システム、ガバナンス体制をやっていく。そういうことだと思います」
国会でも議論となりました。
立憲民主党 重徳和彦政調会長
「総理は、この会見で公共メディアとしてのフジテレビが、十分に説明責任を果たしたとお考えですか」
石破総理
「ご指摘の事案につきましては、1月23日に総務省からフジテレビに対し、第三者委員会において早期に調査を進め、結果を踏まえた適切な対応を行うよう、すでに要請しています。こうした対応を通じまして、同社が説明責任を十分に果たすことが重要だと考えています」
フジテレビを取り巻く環境は、より悪い方向に動いているようです。