メキシコのシェインバウム大統領は1日、トランプ米大統領がメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すとの大統領令に署名したことを受け、報復関税を含む対抗措置を経済相に指示した。X(ツイッター)で明らかにした。
シェインバウム氏はXへの投稿で、「メキシコの利益」を守るため「関税及び非関税措置を含む“プランB”の実施」を経済相に指示したと表明した。
一方、「対立は望んでいない」とし、対話と協力を継続する必要性も強調。トランプ氏が問題視する合成麻薬フェンタニルの流入については、安全保障と公衆衛生を巡る2国間の作業部会の設置を提案した。
トランプ政権は1日の大統領令で、メキシコとカナダからの輸入品に一律で25%、カナダ産の原油などには10%の関税を課すとした。【ニューヨーク八田浩輔】