大学入試改革が続く中、コスパの良い大学選びが重要になっています。共通テスト導入、推薦入試拡大、「情報」科目追加…変化の波に乗り遅れないための、最新大学事情をお届けします。今回は、大手予備校職員による「コスパが良い/悪い大学」分析の後編。MARCHを中心に、注目大学を徹底解剖!
明治大学の躍進と中央大学の巻き返し
明治大学のリバティタワー
早慶に次ぐ位置を争う上智大学を追いかける明治大学。特に理系学部の人気が高く、情報コミュニケーション学部や総合数理学部は難化傾向にあります。都市型キャンパス戦略の成功も追い風となり、総合数理学部のお茶の水キャンパス移転でさらに人気が高まることが予想されます。
一方、お茶の水キャンパスを売却し多摩キャンパスに移転した中央大学は、かつて人気に陰りが見られました。しかし、看板学部である法学部が2023年に茗荷谷キャンパスに移転したことで人気が復活。キャンパスの立地は学生にとって重要な要素であることが改めて証明されました。
法政大学多摩キャンパス事件の影響は?
iStockの学生イメージ写真
2024年1月に起きた法政大学多摩キャンパスでの事件。受験生への影響は限定的と見られますが、「多摩キャンパス」の知名度が上がったことは、地方出身の受験生にとってはプラスに働く可能性も。都心へのアクセスを重視する受験生にとっては、市ヶ谷キャンパスと多摩キャンパスの違いを改めて認識する機会となったでしょう。
学習院女子大学、統合で高コスパ化
MARCHからは外れますが、学習院女子大学は学習院大学との統合を控え、高コスパ大学として注目を集めています。2026年4月の統合により、入学者は自動的に「学習院卒」の肩書きを取得。皇室ブランドへの憧れを持つ層にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。ただし、悠仁さまの筑波大学進学により、皇室ブランドの価値が変化する可能性も考慮すべき点です。
まとめ
大学選びは人生における大きな決断。偏差値だけでなく、立地、学部、将来性など、多角的な視点で「コスパ」を意識することが重要です。この記事が、受験生にとって最適な大学選びの一助となれば幸いです。