アニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオ(京アニ、京都市伏見区)の放火殺人事件で犠牲になった36人を追悼するファン向けのお別れ式が3日、同市左京区の京都市勧業館「みやこめっせ」で開かれ、多くの参列者が祭壇に向かって手を合わせた。
前日の関係者のみによる追悼式に続く式。午前10時前の開場前から黒色のワンピースやジャケット、スーツ姿のファンが並び、ハンカチで目頭を押さえながら会場に入る人もいた。
京都市伏見区のシンセサイザー奏者で大学講師の西田彩さん(52)は「アニメも音楽も、人々の人生に寄り添って学んだり救われたりすることが多い。すごい作品を生み出した人たちに改めて感動する」と涙ながらに話した。
大阪府和泉市の中学3年、奥野史也さん(15)は今も犯人に対する怒りが収まらないとし、「これまでの感謝を思い手を合わせた」。山口県宇部市の家事手伝いの女性(32)は「早く元の姿に戻って、これからも作品を生み出してほしい」と話した。
追悼行事は4日も午前10時~午後5時(最終入場午後4時)に、「みやこめっせ」で行われる。