2020年東京五輪で韓国と北朝鮮の南北合同チーム結成が合意されていた4競技のうちホッケー女子の五輪予選が3日まで世界各地で行われ、韓国が敗退した。北朝鮮は予選に参加できなかったため、五輪本番で合同チームが結成される可能性はなくなった。
合意条件は「合同チームとして予選突破」だったため、今回の予選で合同チームを組まなかった時点で実現は困難だった。ただ韓国が出場権を確保した場合、国際オリンピック委員会(IOC)が特例措置で結成を認める余地も残っていた。
五輪初の合同チームができた18年平昌冬季五輪のアイスホッケー女子では、韓国チームに出場権のない北朝鮮の選手を参加させる方法をとった。
南北合同チームはこのほかバスケットボール女子、ボートの男女計6種目、柔道の混合団体が対象。しかし南北関係の冷え込みなどのため、いずれの競技でも具体的な動きはなく見通しは厳しい状況となっている。(共同)