韓国の元女子プロバレーボール選手、チョ・ソンファ氏(32)が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾を求める人々を「共産主義者」と呼び、SNS上で激しい批判を浴びている。この騒動は、彼女の発言が持つ政治的意味合いと、元アスリートとしての影響力の大きさを改めて浮き彫りにした。
SNSでの過激発言が波紋を広げる
チョ・ソンファ氏は2月4日、自身のSNSに憲法裁判所で行われた弾劾審判の映像を投稿。「本当の独裁が何かも、自由が何かもわからない共産主義者がなぜこんなに多いのか。めまいがする」と、弾劾支持者を痛烈に批判した。
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さらに1月31日には、尹大統領の非常戒厳令支持や不正選挙疑惑を主張する韓国史講師、チョン・ハンギル氏のYouTube動画に「いいね」を押したことも明らかになり、火に油を注ぐ結果となった。批判コメントに対しては「私が見たいものを見ているのに、なぜDMを送るのか。暇ならお前たちも見ろ」と反論し、自身の主張を曲げない姿勢を見せた。
批判の声が殺到、アカウントは非公開に
これらの発言に対し、ネット上では「本人も独裁を経験していないのに、まるで知っているかのようだ」「極右の立場を明確にしてくれてありがとう」といった批判が殺到。炎上を受け、チョ・ソンファ氏はSNSアカウントを非公開に設定した。
専門家の見解
著名な社会学者、キム・ミョンジュン教授(仮名)は、「SNSの普及により、個人の意見が容易に拡散されるようになった。特に影響力のある人物の発言は、社会に大きな影響を与える可能性があるため、慎重であるべきだ」と指摘する。
コートを去った後の波乱万丈な道のり
チョ・ソンファ氏は2011年に「興国生命ピンクスパイダーズ」に入団し、その後「IBK企業銀行アルトス」の主将を務めた。しかし、2021年11月に監督との対立からチームを離脱。球団から契約解除を通告され、これを不服として裁判を起こしたが敗訴。プロバレーボール選手としてのキャリアに幕を閉じた。
スポーツと政治の交錯
今回の騒動は、スポーツ界における政治的発言の難しさも浮き彫りにした。元アスリートの発言は、スポーツファンだけでなく、社会全体に影響を与える可能性があるため、より一層の責任が求められると言えるだろう。
まとめ:今後の動向に注目が集まる
チョ・ソンファ氏の一連の行動は、韓国社会における政治的分断の深まりを象徴する出来事とも言えるだろう。今後の彼女の動向、そして社会への影響に注目が集まっている。