与党・国民の力から「国民冒涜」と批判される韓国最大野党・共に民主党の朴均沢議員。尹錫悦大統領の弾劾反対デモ会場として、光州市内のごみ埋立地を推薦したことが、大きな波紋を呼んでいます。
デモ会場選定をめぐる対立
事の発端は、共に民主党所属の朴均沢議員が、尹大統領の弾劾反対デモの開催場所として、光州市内のごみ埋立地を推薦したことでした。このデモは、韓国史カリスマ講師として知られるチョン・ハンギル氏を含む一般国民も参加する予定でした。
alt_image1(写真:朝鮮日報日本語版) 朴均沢議員(共に民主党)
この提案に対し、与党・国民の力は「国民を冒涜している」と強く反発。国民の力のイ・ジュンウ報道官は、朴議員の行動を「一般国民を『極右・ごみくず』と見下し、侮辱する暴言だ」と非難しました。
朴議員は、李在明代表の弁護人を務めた経歴があり、イ報道官は「依頼人のレベルにピッタリの弁護士だった」と皮肉を込めて批判しました。そして、「分別収集されるべき国会議員は他にいる」と述べ、朴議員の議員辞職を要求しました。
朴議員の発言の背景
朴議員の発言の背景には、共に民主党所属の姜琪正光州市長が尹大統領支持者による弾劾反対デモを許可しなかったという経緯があります。この決定に対し、朴議員は自身のFacebookに「光州市長、極右集団にお情けを」と題した投稿を行い、姜市長を批判しました。
alt_image2(写真: 弾劾反対デモの様子)
朴議員は、デモ参加者を「太極旗冒涜部隊」「現代版『武臣の乱』を称賛するエセ韓国史講師の内乱擁護デモ」と表現し、「神聖な光州5・18広場を汚す行為」だと主張しました。そして、「集会の自由は否定できないので、彼らにふさわしい場所を教えてやる」として、ごみ埋立地の住所を公開したのです。
専門家の見解
政治評論家のキム・ヨンチョル氏は、「今回の件は、政治的な対立が激化する中で、表現の自由と相手への敬意のバランスが問われる事例だ」と指摘しています。「国民感情を逆なでするような過激な発言は、建設的な議論を阻害する可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
まとめ
朴均沢議員のごみ埋立地推薦は、大きな波紋を広げ、与野党の対立をさらに深める結果となりました。この一件は、今後の韓国政局にどのような影響を与えるのか、注目が集まっています。