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【ミュンヘン共同】米メディアは15日、米国とロシアの高官が数日内にロシアとウクライナの戦争終結に向けた和平交渉をサウジアラビアで開始すると報じた。サウジは米ロ首脳会談の候補地に挙がっており、地ならしの可能性がある。ブルームバーグ通信は早ければ今月下旬にも首脳会談が開かれると伝えた。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は15日、ウクライナは現時点で協議に参加する予定はないとの考えを示した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ミュンヘン安全保障会議で、ウクライナの関与なしでつくられる和平案は「決して受け入れない」と述べた。トランプ米大統領は交渉を急いでいるもようだが、米ロだけで進めようとすれば事態は混迷を深める恐れがある。ポドリャク氏は「この時点で議論すべきことはない」と語った。
米国の担当特使ケロッグ氏は安保会議で、ロシアに対し占領している領土に関して譲歩が必要になると警告した。欧州は交渉に参加しないとの認識を示した。欧州各国は反発しており、近く対応を話し合うことを検討している。