「おむすび」低迷に見えたNHK朝ドラの限界 “令和の能年玲奈”の起用は無理なのか


【写真】「あまちゃん」から12年…31歳になった能年玲奈(のん)はすっかり大人に

 たしかに“ギャル編”への批判はありました。それでも伝説のギャル役を演じた仲里依紗(35)の評判が高かったことを考えると、展開が雑過ぎるシナリオ構成に問題があったことは否めません。あとは(週刊文春が報じた)橋本のパワハラ疑惑も、少なからず影響を及ぼしたのではないか。『爽やかさ』が求められる朝ドラのヒロインにとっては致命的ともいえる報道でした。その報道の後に『プロフェショナル 仕事の流儀』が彼女を特集したものの、タイミングは悪かったかもしれません」

 と現状を語るのは放送担当記者だ。

 今後に関しても「視聴率の浮上は期待出来ない」「朝ドラのワースト記録更新は確実」と悲観的だ。

「結局、制作側が橋本環奈の人気に期待し過ぎた結果かもしれませんね」

「とと姉ちゃん」以降、パッとしない視聴率

「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出した漫画家のやなせたかし氏(2013年10月没=享年94)と妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん(1993年11月没=享年75)をモデルにした作品で、今田美桜(27)がヒロインを務める。漫画家の水木しげる氏(2015年没=享年93)の妻・武良布枝さん(93)を描いた「ゲゲゲの女房」(2010年上半期)の路線に近い。

 一方、2025年後期の「ばけばけ」では、現在、「御上先生」(TBS)に千木良遥役で出演中の高石あかり(22)が小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・セツを演じる。 また2026年前期の「風、薫る」は、月9ドラマ「119エマージェンシーコール」(フジテレビ)で人気急上昇中の見上愛(24)の起用が発表された。

 近年の朝ドラを振り返ると、2016年前期の「とと姉ちゃん」の22・8%以降、視聴率は下降線を辿っている。一時、安藤サクラ(38)を起用した「まんぷく」(18年下半期=21・4%)が盛り返したものの、「おちょやん」(杉咲花主演=20年下半期)で、20%割れの17・4%となってしまった。もちろん、低迷の要因に「録画視聴や見逃し配信の普及」(放送関係者)などもあるだろう。

 一方で、“ヒロインの選び方”の限界を指摘する声もある。



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