[ブリュッセル 17日 ロイター] – トランプ米政権のロシア・ウクライナ担当特使を務めるケロッグ氏は17日、主権国家であるウクライナのゼレンスキー大統領に和平合意を押し付ける者は誰もいないと言明した。
ルビオ米国務長官を含む米政府高官らは18日にサウジアラビアで、ロシアのラブロフ外相らと会談し、関係修復やウクライナ戦争終結に向けた協議の可能性について話し合う見通し。
ケロッグ氏はこの協議には参加せず、今週キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談する予定。
欧州諸国がウクライナへの平和維持軍派遣に際し、米国の安全保証を望んでいることについては、ケロッグ氏は「いかなる選択肢もテーブルから外さない」というのがトランプ大統領の政策と指摘。「いかなる種類の安全保障も、決まる前に協議が行われる」とし、「最終的なプロセスが確定する時に決定されるだろう」と述べた。
スターマー英首相は16日、戦争終結後の平和維持軍の一員としてウクライナに英軍を派遣する用意があると述べた。
スウェーデンやドイツも、明確かつ妥当な責務であれば、ウクライナに平和維持軍を派遣する用意があるとしているほか、多くの当局者は、米国が安全を保証する場合に限りウクライナへの部隊派遣を検討すると強調している。