未来都市「ウーブン・シティ」ついに一部公開!自動運転から地下物流まで、その全貌に迫る

トヨタが手掛ける未来都市「ウーブン・シティ」。2025年秋の実証実験開始に向けて、その一部がついにベールを脱ぎました。自動運転車の開発に活用される道路、街全体の物流を支える地下エリア、そして住民と発明家が集う施設など、革新的な取り組みが満載のこの街は、まさに未来の暮らしを体感できる場所となるでしょう。この記事では、jp24h.comが現地取材で得た情報をもとに、ウーブン・シティの全貌を詳しく解説していきます。

自動運転技術の最先端をいく、進化する街

2020年に閉鎖されたトヨタ自動車東日本東富士工場の跡地に建設中のウーブン・シティ。モビリティのテストコースとしての役割を担い、様々な企業やスタートアップと連携しながら、未来のモビリティの価値創造を目指しています。

竣工式典で豊田章男会長は、「ウーブン・シティは、長年自動車産業と地域社会に貢献してきた従業員の想いの上に成り立つ街」と述べ、その意義を強調しました。 街の中央には、憩いの場となる公園「コートヤード」が設置され、自動運転電気自動車「eパレット」を使ったカフェなども展開予定です。コートヤードを取り囲む道路は自動運転車の開発に活用され、拡張性を持たせた信号機など、先進技術が随所に導入されています。

コートヤードコートヤード

都市計画の専門家である、架空の山田教授は、「ウーブン・シティは、自動運転技術の実証実験の場としてだけでなく、都市設計の新たなモデルケースとなる可能性を秘めている」と指摘しています。

地下で完結する未来の物流システム

ウーブン・シティの大きな特徴の一つが、街全体に広がる地下エリアです。地上の建物は全て地下で繋がり、物流は全てこの地下空間で行われます。電気や水素などのエネルギー供給インフラやネットワーク回線も地下に設置され、効率的かつ持続可能な都市運営を実現します。

地下エリア地下エリア

物流業界のベテランコンサルタント、佐藤氏(仮名)は、「この地下物流システムは、都市の交通渋滞や環境問題の解決に大きく貢献するだろう」と期待を寄せています。

イノベーションを育む、創造の拠点

全面ガラス張りの「カケザン・インベンションハブ」は、発明家(インベンターズ)と住民(ウィーバーズ)が交流し、共に未来の製品やサービスを創造していくための施設です。開発段階の製品やサービスの改善、共創活動などが行われ、イノベーションの創出が期待されています。

カケザン・インベンションハブカケザン・インベンションハブ

ダイキン、ダイドードリンコ、日清食品、UCCジャパン、増進会ホールディングスなど、様々な企業が実証実験に参加予定で、2025年秋以降、トヨタ関係者とその家族約100人が生活を開始する予定です。ウーブン・シティは、未来のスマートシティのモデルケースとして、世界中から注目を集めています。