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【カイロ=佐藤貴生】イランは7日未明、中部フォルドゥの地下核施設でウラン濃縮活動を再開した。ロイター通信が伝えた。この施設は2015年の核合意で調査目的の使用に限定され、ウラン濃縮を行うことは禁じられていた。高濃縮ウランは核兵器への転用が可能で、イランの核兵器保有を警戒する米欧の反発が強まっている。
イランのメディアによると、同国原子力庁は7日、フォルドゥにある遠心分離機に六フッ化ウランガスの注入を開始したとする声明を出した。このガスを注入して遠心分離機を稼働させると、天然にはほぼ存在しない核分裂しやすいウランが抽出でき、濃縮度が90%に達すると核兵器への転用が可能となる。
原子力庁の報道官は、作業は国際原子力機関(IAEA)の検査官の監視の下で行っているとし、9日には濃縮度4・5%のウランが製造できるとの見通しを示した。
ロウハニ大統領は5日、フォルドゥの施設でウラン濃縮を再開する可能性を示唆。また、原子力庁のサレヒ長官は4日、初期型に比べ10倍の速度で濃縮ができる「IR6型」の遠心分離機を従来の2倍となる60機に増やしたと述べた。
米国が核合意からの離脱を表明して制裁を再開したのを受け、ロウハニ師は5月、合意の履行義務を60日ごとに放棄する方針を示した。7月には低濃縮ウランの貯蔵量が規定を超えたほか、3・67%以下に定められた濃縮度を超える4・5%のウランを製造した。9月には核関連の研究開発の制限を撤廃しており、今回の措置は履行義務放棄の「第4段階」に当たる。
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