千葉県の森田健作知事は7日の定例会見で、本県に大きな被害をもたらした台風15号が上陸した翌日の9月10日に公用車で県内の別荘に行っていた疑いがあると週刊文春に報じられた問題について説明した。主なやり取りは次の通り。
--9月10日、芝山町の別荘に向かわれたのでは
知事「芝山町の家は私の自宅で別荘ではない。東日本大震災のときに液状化現象の被害を車の中から視察し、役に立ったので、今回も視察しようという思いがあった。ただ、公用車で行けば、被災地にかえって足かせになる。時間的な制約もあり、南部ではなく、東部の酒々井(しすい)町や富里市にした。公用車から乗り換える私用車の手配を頼んだら、車が出払っており、芝山町の自宅になら行けそうだとのことだったので、そこで乗り換えた」
秘書課職員「知事は公務と政務の区別を明確にするため、平素から公用車から私用車への乗り換えを行っている。コンビニエンスストアでの乗り換えはよくあった。今回もいつものように乗り換えると聞いたので、私が今回もコンビニで乗り換えると勝手に推察し、誤った説明をした」
--台風15号の被害の全容が判然としないなか、芝山町の自宅に向かわれたことに問題はないか
知事「これまでもやってきた手法だった。問題はないというか、東日本大震災のときも同様の視察をして、有意義だったのでやった」
--芝山町の自宅に行ったということは一言も出ていなかった。自宅が気になって行ったのではないか
知事「いろんな考え方があるでしょうが、私は東日本大震災時に液状化現象の被害をみた私的な視察が、非常に有意義だったので、今回も私的に視察した。当日、私用車が一番来るのが可能なところということで、自宅前で乗り換えた」