お米の価格高騰が続く中、政府は備蓄米の放出を決定しました。これでやっと一安心…と思いきや、専門家の見解は厳しいもの。果たして、私たちの食卓にお米の安さは戻るのでしょうか? 本記事では、備蓄米放出の真相と、今後の価格動向について詳しく解説します。
備蓄米放出の目的と現状
政府は、流通が滞っている状況を改善するため、21万トンもの備蓄米を放出することを発表しました。3月初旬には15万トンが市場に出回り、私たちの食卓に届くのは3月下旬頃の見込みです。「備蓄米=古いお米」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、今回放出されるお米の大部分は2024年秋収穫のもの。一部2023年産のお米も含まれるとのことです。
備蓄米が保管されている倉庫のイメージ
専門家が予測する価格への影響
期待される価格への影響ですが、専門家の見方は決して楽観的ではありません。愛知大学名誉教授の農学博士、高橋五郎氏は「下がったとしても最大500円程度」と予測。例えば、コシヒカリ5kgが4400円なら3900円、他の銘柄で4000円なら3500円程度になるのでは、とのこと。備蓄米の保管・輸送コストなども考慮すると、大幅な値下げは難しいようです。
農業ジャーナリストの石堂徹生氏も同様の見解を示しています。肥料や農機具の高騰により、米作りは赤字経営を強いられている農家が多い現状。JAの概算金も値上げされており、価格が下がるとしても2割程度、5kg4000円の米なら3200円程度に落ち着くのではないか、と予測しています。
外国産米の影響も?
米穀卸小売業「米マイスター麹町」の福士修三社長は、外国産米の価格動向も国産米の価格に影響を与えると指摘。現在、米国産米などの価格も高騰しており、国産米をそれより安く販売することは考えにくいとのこと。5kg3000円を切る可能性は低いと見ているようです。
なぜお米の価格は下がらないのか?
昨年の米不足の時も、「新米が出回れば価格は下がる」と言われていましたが、現実はそうではありませんでした。一体なぜなのでしょうか? 今回、農水省にも見解を伺いましたが、明確な回答は得られませんでした。様々な要因が複雑に絡み合い、お米の価格高騰に歯止めがかからない状況のようです。
スーパーに並ぶお米。価格の値札に注目
まとめ:厳しい現実を受け止め、賢くお米を選ぶ
専門家の予測や現状を考えると、残念ながら劇的な価格下落は期待薄のようです。備蓄米放出は一時的な対策であり、根本的な解決には至らない可能性が高いと言えるでしょう。私たち消費者は、厳しい現実を受け止め、賢くお米を選んでいく必要がありそうです。
今後もお米の価格動向には注意が必要ですね。皆さんはどう思われますか? ぜひコメント欄で意見を共有してください。また、jp24h.comでは、食に関する様々な情報を発信しています。ぜひ他の記事もチェックしてみてください!