音楽未経験からわずか2年で1000人規模のソロライブに挑戦――DUALのボーカルSYOTAが2月24日、ヒューリックホール東京で初のソロワンマンライブ「Who is SYOTA?」を開催しました。数々の困難を乗り越え、音楽への情熱を燃やすSYOTAの感動的な一夜を、jp24h.comが徹底レポートします。
葛飾から夢の舞台へ:SYOTAの壮絶な人生
東京都葛飾区の母子家庭で育ったSYOTA。幼少期は風呂なし共同トイレの住居で、働き詰めの母と祖母に代わり曾祖母に育てられました。動物好きが高じてペットショップに就職するも、交通事故で多額の借金を背負い、人生の転機を迎えます。「月100万円稼げる仕事」を目指し宝石関係の仕事に就き、独立、法人化を果たすも、29歳で誘拐・監禁という想像を絶する苦難に遭遇。死を覚悟したその時、幼い頃の歌手になる夢を思い出したSYOTAは、奇跡的に生還後、顔面麻痺という後遺症を抱えながらも、夢を諦めませんでした。
SYOTAライブの様子
DUAL結成、そしてソロ活動へ:音楽に捧げる情熱
2022年、同じような経験を持つ人々に希望を与えたいとロックバンド「DUAL」を結成。1年目で恵比寿LIQUIDROOM、2年目で豊洲PITでの1000人、3000人規模のライブを成功させます。しかし、順風満帆に見えた矢先、突発性難聴で右耳の聴力を失ってしまうという新たな試練が。それでもなお、音楽への情熱を絶やすことなく、ソロライブを決行しました。音楽経験ゼロから、バンドメンバーの支えを受けながら成長してきたSYOTA。豊洲PITでの成功を経て、更なる高みを目指すため、プロの環境に飛び込む決意を固め、ソロ活動を開始。わずか半年後にはヒューリックホール東京での公演を実現させました。
夢の共演が実現!ジャンルを超えたエンターテイメントショー
世界的なDJ・Baby-TのWelcomeパフォーマンスで幕を開けたライブ。SYOTAの旧友であるBaby-Tは、この日のために海外から駆けつけ、会場を熱狂の渦に巻き込みます。「ちびまる子ちゃん」や「芸能人格付けチェック」でお馴染みのナレーター木村匡也による開演アナウンスも、観客の期待感を高めました。
SYOTAと感覚ピエロ横山直弘
SYOTAのライブは、多彩なアーティストとのコラボレーションも大きな魅力。Baby-Tが編曲したDUAL楽曲のDJmix、新曲『Magic』でクラブのような空間を演出し、氷室京介やGLAYのドラムサポートを務めるTOSHINAGAIとのジャズセッションでは『FeelLong』『Gift』を情熱的に披露。DUAL結成当初からSYOTAを支える感覚ピエロの横山直弘も登場し、『I Need You』『RED BITE』『天才ゲーム』などを息の合った演奏で届けました。EXILE、ちゃんみな、timeleszのダンサー、BEASTfrom関西DUALの源元気、キッズダンサーなど、豪華な顔ぶれがステージを彩り、会場は熱気に包まれました。
感動のフィナーレ、そして未来への誓い
アンコールでは、闘病中のリーダーMIYATAが登場し、仲間への強い絆を改めて感じさせる場面も。観客は総立ちでSYOTAを応援し、会場全体が一体となる感動のクライマックスを迎えました。TOSHINAGAIや名古屋・大阪のメンバーもサプライズ登場し、フィナーレを飾りました。「武道館までに必ずまたこの場所に戻ってくる」と宣言したSYOTA。さらに、7月4日公開の阿部寛主演映画『キャンドル・スティック』への関与を示唆する重大発表もあり、今後の活動に期待が高まります。SYOTAらしさが詰まった、感動と興奮に満ちた一夜となりました。