藤井聡太棋王、棋王戦第3局で圧巻の勝利!防衛3連覇&通算100勝達成か!?

将棋界の若き天才、藤井聡太棋王がまたもや歴史に名を刻もうとしています。3月2日、新潟市の新潟グランドホテルで行われた第50期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第3局は、まさに手に汗握る熱戦となりました。挑戦者の増田康宏八段を相手に、藤井棋王はどのような戦いを見せたのでしょうか?

若き両棋士による息詰まる攻防戦

今回の対局は、藤井棋王の2連勝で迎えた第3局。タイトル戦初登場の増田八段に対し、藤井棋王は得意の角換わり腰掛け銀で挑みました。序盤から互いに一歩も譲らぬ激しい攻防が繰り広げられ、昼食休憩までに65手も進む展開に。注目すべきは増田八段の消費時間。なんとわずか17分!事前の綿密な研究の成果が窺えます。

藤井聡太棋王と増田康宏八段の対局の様子藤井聡太棋王と増田康宏八段の対局の様子

解説を務めた屋敷伸之九段と本田奎六段も、「難しい中盤のねじり合いから、互いに力が出せそうな展開」と評したほど、緊迫した局面が続きました。特に昼食休憩明けは、藤井棋王の飛車の動きに注目が集まりました。増田八段はどのように攻めをつなげるのか、会場全体が固唾を飲んで見守りました。

歴史的快挙達成なるか?

この第3局で藤井棋王が勝利すれば、棋王戦防衛3連覇を達成。さらに、タイトル戦通算勝利数100勝、タイトル獲得数27期という大記録を打ち立て、谷川浩司十七世名人に並ぶ歴代5位という快挙を成し遂げます。まさに歴史的瞬間が目前に迫っているのです。

昼食の選択にも注目

対局中の食事にも注目が集まりました。藤井棋王は「のどぐろ茶漬け御膳」と「ウーロン茶(冷)」、増田八段は「海の幸重御膳」と「お茶」を注文。勝負飯にもそれぞれの個性が表れています。

藤井聡太棋王の昼食藤井聡太棋王の昼食

残り時間にもドラマが

昼食休憩時の残り時間は、藤井棋王が1時間53分(消費2時間7分)、増田八段が3時間43分(消費17分)。増田八段の研究の深さが残り時間にも表れています。

勝負の行方は?

新潟の地で、藤井棋王は記録樹立となるか、それとも増田八段が反撃の狼煙を上げるのか。将棋ファンならずとも目が離せない、白熱した対局となりました。今後の藤井棋王の活躍、そして増田八段の巻き返しにも期待が高まります。