【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は1日、バンス副大統領が2月28日の米ウクライナ首脳会談に割り込んで舌戦の口火を切ったことで、トランプ大統領の「番犬」としての役割を固めたとの見方を報じた。「米国を再び偉大に」の頭文字を取った米国第一主義運動「MAGA」の次世代を担う政治家の一人として存在感を高めている。
「米国のために立ち上がった」「史上最高だ」。ゼレンスキー大統領と丁々発止の激論を展開したバンス氏を共和党議員らは称賛している。一方の民主党は、ウクライナを巡る和平交渉を台無しにしたと批判。民主党のケリー上院議員は「バンス氏が『パパ見てよ、僕はこんなことができるよ!』と言っているように見えた」とし、トランプ氏におもねるパフォーマンスだったとの見方を示した。
オバマ民主党政権で駐ロシア大使を務めたマイケル・マクフォール氏も「副大統領が割り込んで国家元首に感謝を要求するのは不適切だ」と手厳しい。