NHKの契約者名簿の情報を基にキャッシュカードが盗まれたとされる事件で、愛知県長久手市の無職、大浦悟被告(21)=窃盗罪で起訴=が9月、同県春日井市に住む80代女性への窃盗容疑で現行犯逮捕される直前、近くの住宅を訪れていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、名簿の情報を悪用して繰り返しキャッシュカードを盗もうとしたとみて調べる。
捜査関係者によると、大浦被告は、NHKから受信料の集金業務を受託していた会社の社長、藤井亮佑容疑者(29)=名古屋市昭和区=と共謀。9月27日、警察官を装って春日井市の住宅を訪問し、通帳を見せるよう要求するなどした。不審に思った住人が110番通報し、駆け付けた春日井署員が、80代の女性宅でキャッシュカード1枚を盗んで出て来た大浦被告を発見し、現行犯逮捕した。