ピアニストが被爆ピアノでコンサート 12月22日





広島流川教会で被爆ピアノコンサートを行う平原誠之さん=広島市中区

 数多くの映画音楽などを手がける作曲家、ピアニストの平原誠之(まさゆき)さん(39)が、原爆の戦火を免れた被爆ピアノを演奏するコンサート「平和への願い 被爆ピアノと平原誠之の出逢い」が12月22日、広島市中区上幟(かみのぼり)町の広島流川教会礼拝堂で行われる。

 平原さんは平成29年5月、被爆ピアノの存在を知り、調律師の矢川光則さん(67)が社長を務める「矢川ピアノ工房」(広島市安佐南区)で初めて出合ったという。「一音を触ったときに衝撃を受けた。ピアノから表現できない特別なエネルギーを発していた」と振り返る。

 今年8月に愛知県豊田市で初めて被爆ピアノによるコンサートを開催。広島では22年から年1回のペースで演奏会を行っており、今回は約1時間半の演奏を予定。なかでも、滝廉太郎作曲「憾(うらみ)」は「被爆ピアノにピッタリで演奏してみたい」と意気込む。

 平原さんは神戸市出身。浅田次郎さん原作の映画「輪違屋糸里(わちがいやいとさと)」の劇中音楽を手がけるなど幅広い活動をしている。

 午後2時開演。前売り2千円、当日2500円、学生千円。問い合わせは飛翔乃会(0565・77・7946)。



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