汐留のランドマーク、カレッタ汐留。かつては多くのビジネスパーソンで賑わっていたこの場所が、近年「ゴーストタウン化」していると囁かれています。果たして現実はどうなのか?電通本社ビルに隣接する好立地でありながら、飲食店は苦境に立たされているという声も。今回は、カレッタ汐留の現状を徹底取材し、その真相に迫ります。
ランチタイムは賑わうも、夜には異変が
平日のランチタイムにカレッタ汐留を訪れると、地下2階のレストラン街は多くの人で賑わっていました。一見するとゴーストタウン化とは程遠い印象ですが、ある飲食店オーナーに話を聞くと、意外な実情が見えてきました。
「ランチタイムは昨年と変わらず多くのお客様にご利用いただいています。しかし、夜になると客足がめっきり減ってしまったんです。」
確かに、ランチタイムは周辺企業の社員で賑わっているものの、ディナータイムは閑散としている様子。一体何が起きているのでしょうか?
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電通社員の減少が影を落とす
カレッタ汐留の地下には37店舗もの飲食店やクリニック、ジムなどが入居しています。地下2階には「汐留横丁」があり、16店舗の飲食店が軒を連ねています。空いているテナントもありますが、ゴーストタウンと呼ぶには程遠い印象。しかし、前出のオーナーは深刻な表情で語ります。
「電通本社ビルの社員の方々が、私たちにとって最大の顧客層でした。しかし、今年に入ってから電通のIDカードを首から下げたお客様が激減しているんです。」
電通本社ビルは地上48階、地下5階建ての超高層ビル。1階から45階まで電通が入居し、46、47階にはスカイレストランがあります。カレッタ汐留は電通本社ビルの敷地内に位置しており、電通社員の減少はダイレクトに影響を与えているようです。
フジテレビCMスポンサー撤退の影響は?
電通社員減少の背景には、フジテレビのCMスポンサー撤退問題が影響しているという憶測も。飲食店オーナーは不安を隠しきれません。
「フジテレビの問題で電通社内も混乱しているという噂を耳にしました。それが客足の減少に繋がっているのではないかと心配しています。」
近隣の「パナソニック東京汐留ビル」や日本テレビの社員もカレッタ汐留の飲食店を利用していますが、電通社員の減少を補填するには至っていないようです。
カレッタ汐留の未来は?
好立地でありながら、電通社員の減少という逆風にさらされているカレッタ汐留。今後の動向が注目されます。飲食店の経営者たちは、新たな顧客層の開拓や魅力的なサービスの提供など、生き残りをかけて様々な施策を講じていることでしょう。
カレッタ汐留が再び活気を取り戻すためには、どのような戦略が必要なのか?今後の展開に期待が高まります。