来年1月完成予定の北海道議会新庁舎に最大会派の自民党・道民会議が議員控室の喫煙所設置を決めたことを受け、北海道医師会は10日、札幌市内のホテルで自民党道連会長の吉川貴盛前農相と面談し、新庁舎の禁煙を求める要望書を提出した。
要望書では「全国で最も喫煙率の高い北海道でこそ、受動喫煙対策を進める必要がある」と指摘。医師会は自民党の支援団体でもあるが、長瀬清会長は「新庁舎に喫煙所をつくれば道内や他県にも影響を及ぼす」と話した。要望書を受け取った吉川会長は「真摯(しんし)に受け止める」と述べた。
自民党・道民会議は全道議100人のうち53人が所属。会派内の賛成が6割に上り、異論を押し切る形で設置を決めた。鈴木直道知事は喫煙所設置への税金支出に難色を示していたが、日本たばこ産業北海道支社が喫煙所寄贈を検討している。