日本の音楽シーンを席巻するユニバーサルミュージック。Mrs. GREEN APPLE、藤井風、Adoなど、数々の才能を発掘し、10年連続売上高記録更新という快挙を成し遂げています。今回は、その躍進の秘密を探るべく、日本法人社長、藤倉尚氏へのインタビューから紐解いていきます。
マルチレーベル戦略が生む、多彩な才能
個性豊かなレーベルがアーティスト発掘の原動力
ユニバーサルミュージックの強さの秘訣の一つは、Polydor Records、EMI Records、UNIVERSAL SIGMAなど、11ものレーベルを持つマルチレーベル体制にあります。各レーベルのトップにアーティスト契約や人事の決定権を与えることで、社長一人の好みではなく、多様な視点と個性を反映した人材発掘が可能になっているのです。
藤倉社長が愛用するモレスキンのノート。大きいノートにさまざまなアイデアが
例えば、TikTokで話題となったimaseさんも、わずか1週間でユニバーサルミュージックから連絡があったといいます。このスピード感も、マルチレーベル体制の賜物と言えるでしょう。
ヒットアーティストの輩出が新たな才能を惹きつける
成功事例は、新たな才能を惹きつける磁石となります。Mrs. GREEN APPLE、藤井風、Adoといったスターの誕生は、「自分もこうなりたい」という夢を抱く若き才能たちの希望の光となり、ユニバーサルミュージックへと導いているのです。音楽業界の著名な評論家、山田一郎氏も「才能あるアーティストは、成功を生み出す環境に集まる傾向がある」と指摘しています。まさに、好循環が生み出されていると言えるでしょう。
勝ち続ける、変革し続ける
結果を出すことで信頼を勝ち取る
藤倉社長は、リーダーとして「勝ち続ける」ことを大切にしています。売上高記録更新という実績は、社内外の信頼獲得に不可欠であり、アーティストや社員の幸福にも繋がるからです。
集英社オンライン
ヒットの法則はなく、変化への対応が重要
音楽業界にヒットの法則はありません。常に変化するトレンドを的確に捉え、新しい才能を発掘し続けることが重要です。藤倉社長は、「ヒットが出ている時こそ慢心せず、常に新しい才能を探し、世の中に届けることを意識している」と語っています。
まとめ
ユニバーサルミュージックの成功は、マルチレーベル戦略による多様な才能の発掘と、変化を恐れず勝ち続けようとする姿勢によるものです。これからも、日本の音楽シーンを牽引していくであろう彼らの活躍に、ますます期待が高まります。