【TVクリップ】「おっさんずラブ-in the sky-」 佐津川愛美「女の子の気持ち、きちんと表現できたら」

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「おっさんずラブ-in the sky-」に出演する女優の佐津川愛美さん(寺河内美奈撮影) 

「おっさんずラブ-in the sky-」に出演する女優の佐津川愛美さん(寺河内美奈撮影) 

 今夏には映画化もされた、ヒットドラマ「おっさんずラブ」の続編。とはいえ、主演の春田創一役=田中圭、黒澤武蔵役=吉田鋼太郎を除き、キャストは一新。千葉雄大や戸次重幸らを含めた“おっさん”らの恋の行方に注目が集まりがちだが、その中で、春田の高校の後輩で、同じ職場「天空ピーチエアライン」の広報部員、橘緋夏(たちばな・ひな)を演じる。

 「女の子パートとしての役割をちゃんと果たせたらいいな」と笑顔を見せる。「田中圭さん、鋼太郎さんの関係も見どころですが、(女子からの)恋愛も、見る人が応援できる部分だと思うので、女の子の気持ちをきちんと表現できたら」

 前作はネット配信などで見た。「舞台の稽古帰りに見るのが楽しみでした。普段はそういうことをあまりしないのですが、『おっさんずラブ』を見るのを楽しみに頑張っていましたね」と振り返る。

 演じる緋夏は「素直な子。私も割と素直に生きられるようになってきたけど、緋夏ちゃんみたいになれたら」という存在だ。撮影現場では「素直に、ナチュラルでいられるよう心がけている」と明かす。監督には「気持ちの大事な部分を出すシーンは、(映像に)嘘が出ないように」との助言をもらった。「微妙なさじ加減も大事にしているから、コメディーで笑えるだけじゃなく、共感してもらえるところも多いんでしょうね」と話す。

 9日放送の第2話の終わりで、吉田鋼太郎が実は緋夏の父と明かされた。父と娘がともに春田に恋をしてしまうという展開だ。かつて、ドラマ「最後から二番目の恋」では、中井貴一演じる長倉和平を、美保純演じる自身の母と取り合う関係を演じたが、「お父さんと娘が恋のライバルになるなんて、ねえ」と笑う。

 ただ、父と娘に確執などはなく、家族としての信頼感はきちんとある設定。だからこそ、アドリブで父に対し、「気持ち悪い」などのせりふも飛び出す。「吉田さんもどんと受け止めてくださって。今、現場では『鋼たん』と呼ばせてもらっています」と打ち明ける。

 9日から始まった主演舞台「掬(すく)う」との行き来で忙しい日々が続くが、「舞台とは全く違う空気のドラマ。お互いにいい気分転換になっている」という。「私たちも楽しんで撮影しています。良いエネルギーが皆さんに伝わり、皆さんのパワーを私たちがもらい、良い循環になれば」と力を込めた。  (兼松康)

さつかわ・あいみ 昭和63年生まれ、静岡県出身。平成16年のドラマ「ほんとにあった怖い話」、17年の映画「蝉しぐれ」などで活動を開始。舞台も含め、幅広く活動する。主演舞台「掬う」が17日まで東京・世田谷のシアタートラムで上演中。以後、愛知、大阪でも上演される。また、NHKBSプレミアムの時代劇「赤ひげ2」(金曜午後8時)にも、遊女・およね役で出演している。

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