政府備蓄米放出後も止まらぬ米価上昇!家計への影響は?

日本の食卓に欠かせないお米の価格が高騰しています。農林水産省の発表によると、2024年2月24日から3月2日までのスーパーにおけるコメ5キロ当たりの平均価格は3952円と、前年同期比で94.6%も上昇しました。前週からも13円値上がりしており、上昇傾向が続いています。

なぜ米価は上がり続けているのか?

米価上昇の背景には、業者間でのコメ不足懸念による集荷競争の激化が挙げられます。政府は2月14日に備蓄米の放出を発表しましたが、その効果は未だ見られず、2週連続で店頭価格が上昇しています。

供給不足への懸念

米の作況は年によって変動し、近年は凶作の年もあれば豊作の年もあります。しかし、近年の気候変動の影響もあり、安定した米の供給が難しくなっているという声も聞かれます。「日本の食糧安全保障研究センター」の田中一郎氏(仮名)は、「気候変動による作況の不安定化が、米の供給に影響を与えている可能性がある」と指摘しています。

埼玉県内の倉庫に保管されている政府備蓄米埼玉県内の倉庫に保管されている政府備蓄米

集荷競争の激化

米不足への懸念から、業者間での集荷競争が激化しています。各業者が少しでも多くの米を確保しようと、価格を吊り上げて買い付ける動きが出ているのです。この競争が、米価上昇の大きな要因となっています。

家計への影響

米価の上昇は、家計への負担を増大させています。特に、米を主食とする家庭にとっては、深刻な問題です。食費全体に占める米の割合は小さくありません。米価上昇が続けば、家計のやりくりに影響が出かねません。

賢い米の選び方

米の価格高騰の中でも、賢く米を選ぶ方法があります。例えば、産地や銘柄にこだわらず、ブレンド米を選ぶのも一つの手です。また、業務用スーパーなどで大容量の米を購入するのも、節約につながります。

今後の米価の行方

今後の米価の行方は、政府の備蓄米放出の効果や、今後の米の作況に左右されます。気候変動の影響も注視していく必要があります。消費者としては、米の価格動向をしっかりと見守り、賢く米を選んでいくことが大切です。

まとめ

米価上昇は、家計にとって大きな負担となります。政府の対策や今後の米の作況に注目しながら、賢く米を選び、日本の食卓を守っていきましょう。