近年、危険運転のニュースが後を絶ちませんが、中でも「逆走」はドライバーにとってまさに悪夢と言えるでしょう。今回は、愛知と山口で起きた衝撃的な逆走車との遭遇劇を取り上げ、その恐怖と対策について考えてみたいと思います。
愛知・東海市の国道で深夜の恐怖体験
3月6日午後8時半頃、愛知・東海市の国道で、一台の車が夜道を走行中、突然目の前に逆走車が現れました。ドライバーはとっさにクラクションを鳴らし、間一髪で衝突を回避。その時の緊迫した様子はドライブレコーダーに記録されていました。
ドライブレコーダーに記録された逆走車の映像
撮影したドライバーは「左から車が来ていたので、『頼む!止まってくれ!』と祈るような気持ちでクラクションを鳴らしました」と当時の恐怖を語っています。逆走車はそのまま交差点に進入していったそうで、その無謀な運転に言葉を失います。
山口市では大型トラックがまさかの逆走
続いて、3月13日午前11時45分頃、山口市でも信じられない光景が目撃されました。走行中の車が車線変更をした直後、なんと大型トラックが逆走してきたのです。
逆走する大型トラック
撮影者は「大型トラックが逆走してくるなんて、嘘だろうと思いました」と驚きを隠せない様子。運転のプロであるはずのトラック運転手がなぜこのような危険な運転をしたのか、疑問の声が上がっています。交差点を間違えて進入した可能性も考えられますが、地元企業のトラックだったことから、その可能性は低いと見られています。「もしタイミングが少しでもズレていたら、正面衝突していたかもしれない」と、撮影者は事故の危険性を指摘しています。 自動車運転教習所の教官、山田一郎氏(仮名)は「プロドライバーであっても、疲労や注意散漫によって重大なミスにつながる可能性がある。日頃の安全運転への意識づけが重要だ」と警鐘を鳴らしています。
逆走事故を防ぐために私たちができること
これらの事例は、逆走がいつどこで起こるかわからない危険性を改めて示しています。では、私たちドライバーはどのようにして逆走事故を防ぐことができるのでしょうか?
運転中の集中力の維持
運転中はスマートフォン操作や脇見運転を避け、常に前方への注意を怠らないようにしましょう。長距離運転の場合は、こまめな休憩を取り、疲労を蓄積させないことが大切です。
高齢ドライバーの安全運転支援
高齢ドライバーの場合は、運転免許証の自主返納や、安全運転支援システムを搭載した車の利用を検討するのも一つの方法です。家族や周囲の人も、高齢ドライバーの運転状況に気を配り、サポートしていくことが重要です。
今回の事件を教訓に、改めて安全運転の意識を高め、悲惨な事故を未然に防ぐ努力をしていきましょう。