【新型出生前診断(NIPT)】陽性判定からの逆転劇!羊水検査で掴んだ希望

妊娠は喜びに満ちたものですが、同時に不安も伴います。特に高齢出産となると、お腹の赤ちゃんの健康状態は大きな心配事。35歳で第3子を妊娠した麻衣さん(仮名)も、そんな不安を抱える一人でした。今回は、麻衣さんが新型出生前診断(NIPT)で陽性判定を受けた後、羊水検査を経てどのように希望を取り戻したのか、そのストーリーをご紹介します。

NIPT陽性判定…そして訪れた不安

麻衣さんは少しでも不安を払拭しようとNIPTを受けました。NIPTは妊婦の血液から胎児の染色体異常の可能性を調べる検査です。しかし、結果は陽性。妊娠継続を断念することも考えました。

NIPT検査の様子NIPT検査の様子

揺れる気持ちと家族への思い

陽性判定を受けた麻衣さんは、大きなショックを受けました。将来への不安、子供たちへの申し訳なさなど、様々な感情が渦巻きます。お腹の子供に「食べ過ぎたわー」とごまかす麻衣さんの姿からは、その苦悩が伝わってきます。

羊水検査で真実が明らかに

麻衣さんが中絶手術を申し込んだ病院の藤田太輔医師(大阪医科薬科大学病院、仮名)は、麻衣さんの不安に寄り添い、羊水検査を勧めました。羊水検査は、羊水から胎児の細胞を直接採取し、染色体異常の有無を確定的に診断できる検査です。

長い検査期間と不安な日々

羊水検査の結果が出るまでの数週間は、麻衣さんにとって途方もなく長い時間に感じられました。仕事中も暗い表情を浮かべ、上司に心配されるほどでした。

出生前検査のイメージ出生前検査のイメージ

検査結果と希望の光

そしてついに、羊水検査の結果が出ました。結果は、NIPTで陽性と判定された染色体異常は、父親からの遺伝によるもので、特段の症状は出ないというものでした。NIPTの結果は、実際とは染色体の重複範囲がずれていたのです。

専門家の見解

著名な遺伝カウンセラーである佐藤先生(仮名)は、「NIPTはあくまでもスクリーニング検査であり、確定診断ではない。陽性判定が出た場合は、羊水検査などの確定診断を受けることが重要」と指摘しています。

新しい命の誕生

その後、麻衣さんは無事に出産。元気な男の子が誕生しました。NIPT陽性判定という大きな壁を乗り越え、家族に新しい命が加わったのです。

出生前検査を考える上で

このストーリーは、出生前検査のメリットとデメリット、そして検査結果と向き合うことの大切さを教えてくれます。妊娠・出産は人生における大きな出来事。様々な情報に惑わされることなく、医師とよく相談し、自身にとって最良の選択をすることが重要です。