「犯行に大麻の影響なし」相模原殺傷第12回公判、医師証言 





植松聖被告(桐原正道撮影)※一部画像処理しています

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年7月、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告(30)の裁判員裁判の第12回公判が7日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれた。植松被告の精神鑑定をした医師が出廷。被告を大麻中毒だと認定した一方、犯行に大麻が及ぼした影響については「影響がないか、影響を与えないほど限定的だった」と述べた。

 鑑定は起訴後の30年。担当した東京都立松沢病院の大沢達哉医師は、植松被告を人格障害であるパーソナリティー障害のほか大麻使用障害、大麻中毒と診断したが、「大麻によって異常な発想をしたわけではない」とも指摘した。

 また、植松被告の人格について「元来は明るく社交的だが、頑固で自己主張が強い」と分析。犯行の背景には、障害者を取り巻く状況に問題を感じていたという経緯があったとし「(論理が)病的に飛躍しているとはいえない」「犯行は被告個人の強い考えによって行われた」と分析した。

 これまでに弁護側は、植松被告が事件前の措置入院時に「大麻精神病」とも診断されたことから、「犯行当時は心神喪失か心神耗弱の状態だった」と訴えている。



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